【初心者向け】ピラティスとは? 起源や種類、効果、ヨガとの違いまで基本を分かりやすく解説!
ピラティスとは“ストレッチ、筋力、そしてバランス力を強化する為に設計されたエクササイズと身体の動作法”※です。激しい運動が難しい人でも無理なく効率よくインナーマッスルと体幹を鍛えられ、美しい姿勢・柔軟でバランスのとれた健康的な身体を作ることができます。
※”a method of exercise and physical movement designed to stretch, strengthen, and balance the body”
出典:ピラティス指導者の為の団体、PMAウェブサイトより
ピラティスの起源と歴史
1900年代初頭、ドイツ人のジョセフ.H.ピラティスが東洋・西洋の様々なエクササイズやトレーニング法を取り入れて自身の病気克服と、戦争で負傷した兵士のリハビリの為のエクササイズを開発し、これが後にピラティスとなりました。
その後、渡米したピラティス氏は自身のスタジオをオープンし、多くのアスリート、セレブリティ、ダンサーなどに指導し認められ、ピラティスは急速に世界中に広がっていきました。現代では女性のイメージの強いピラティスですが、元々は男性が主な対象という点が面白いですね。
ピラティスの種類
ピラティスは大きく2種類に分けられます。
1. マットピラティス
自分の体重を負荷として行うトレーニングです。マットさえあればどこでも出来る為、手軽ですぐに始められます。日本ではマシンピラティスより普及しており、ピラティスと言えばマットピラティスをイメージされる場合が多いです。
2. マシンピラティス
マシンピラティスは代表的な器具「リフォーマー」を始めとした様々なマシンを使い、数多くのバリエーションのエクササイズが行えます。負荷の調整ができる為、年配の方からプロのアスリートまで、行う人に合わせた調整ができます。
ピラティスの効果
インナーマッスルと体幹を鍛えられるピラティスは様々な効果が期待できます。
1. 骨盤の歪みを改善して綺麗な姿勢を作る
ピラティスの各種エクササイズは骨盤、背骨など歪みの生じやすい部位を中心に正しい姿勢を意識して行うので、鍛えていくことで姿勢が綺麗になっていきます。
2. 肩こりや腰痛などの軽減
多くの人が悩む肩こりや腰痛は悪い姿勢が原因の事が多く、インナーマッスルの強化と正しい姿勢を身につける事で症状が軽減できる事があります。
3. 内蔵機能の向上、生理痛、便秘、冷え・むくみの解消
綺麗な姿勢、骨盤や背骨の位置の改善はその内部にある内蔵機能の向上や血流にも大きく影響を与える為、生理痛、便秘、冷え・むくみの解消に効果的です。
4. ダイエット効果
インナーマッスルを鍛えると筋力が増加し基礎代謝が上がる為、脂肪を燃焼しやすい痩せやすい身体になります。また、正しい姿勢は綺麗なボディラインに繋がります。
5. 集中力アップ・ストレスの軽減
ピラティスは深く長い胸式呼吸を用いて脳への酸素量を増やすので交感神経を活性化させ、またインナーマッスルや姿勢への意識から、集中力を高めることができます。一方でエクササイズを続け心身の調子が整う事でストレスの軽減も期待できます。
ピラティスとヨガの違い:“動”のピラティスと”静”のヨガ
比較されることの多いピラティスとヨガですが、実はピラティスはヨガの要素も取り入れられています。
ヨガは紀元前3000年頃のインドで修行僧の修行法の一つとして始まりました。主流のものはポーズをとって静止した状態で主に腹式呼吸と瞑想を行い、心身を安定させ、副交感神経を優位にしてリラックスさせるものです。
一方でピラティスは元々リハビリとしてのエクササイズの為、動きと胸式呼吸でインナーマッスルと体幹を鍛え、交感神経を優位にして心身を活性化させ集中力を高めます。
どちらも筋力増加、ストレッチ、代謝アップなどの身体作りや、精神面への効果が高いですが、ピラティスはより身体を鍛える側面が高く、ヨガはよりリラクゼーションなど精神面へのアプローチの側面が強いです。
まとめ
リハビリを起源とするピラティスはマットやマシンを用いて、インナーマッスルと体幹を鍛えることで心身に様々な好影響を与える事ができます。体力に自信のない方、高齢の方、運動が苦手な方でも続けやすく、継続すると疲れにくい身体になっていきます。心身を健やかに整えるためにまずは気軽に試すことから始めてみましょう!