マットピラティスとは?手軽さだけではない魅力とマシンピラティスとの違いを解説
2023年11月21日公開(2026年5月31日更新)

近年はマシンピラティスが注目を集めていますが、ピラティスの原点ともいえるのがマットピラティスです。「マットがあればどこでもできる」「自宅でも取り組みやすい」といった手軽さに注目されることが多い一方で、その魅力は決してそれだけではありません。
マットピラティスは自分自身の身体をコントロールしながら動くことで、身体の使い方や姿勢への理解を深めやすいエクササイズです。また、インナーマッスルを中心とした体幹への意識を高めながら、全身をバランスよく使うことができます。今回はそんなマットピラティスの基本的な特徴や魅力、そしてマシンピラティスとの違いについて詳しくご紹介します。
マットピラティスとは?

マットピラティスはピラティスの原点であり、自分の身体を使って行うエクササイズです。まずはその特徴について見ていきましょう。
マットピラティスの基本
マットピラティスはその名の通りマットの上で行うピラティスです。ピラティスの創始者であるJ.H.ピラティス氏が考案したエクササイズを基礎としており、現在も世界中で実践されています。
大きな特徴は自分の体重を利用して身体をコントロールしながら動くことです。マシンや特別な設備を必要とせず、自身の身体そのものを使ってエクササイズを行います。
ピラティス氏の著書『Return to Life Through Contrology』には34種類のオリジナルエクササイズが紹介されていますが、現在ではその応用も含めると数百種類以上のエクササイズが存在するといわれています。初心者向けから上級者向けまで幅広いレベルに対応できることも、マットピラティスの魅力のひとつです。
自分の身体をコントロールする感覚を養いやすい
マットピラティスでは自分自身の身体を支えながら動作を行うため、身体の位置や動きを意識しやすい特徴があります。例えば、骨盤の傾きや背骨の位置、肩や股関節の動きなどを細かく感じながらエクササイズを行うことで、自分の身体への理解を深めやすくなります。
また呼吸と動きを連動させながら進めるため、身体だけでなく集中力も求められます。こうした積み重ねによって、普段は意識しにくい身体の使い方や動作の癖に気づきやすくなることも少なくありません。
ピラティスが大切にしている「コントロール」や「集中」といった考え方を学びやすい点も、マットピラティスならではの特徴といえるでしょう。
プロップスを使った幅広いエクササイズ
マットピラティスはマットだけでも十分に行えますが、さまざまな小道具を活用することでさらに幅広いエクササイズが可能になります。こうした小道具は「プロップス」と呼ばれ、ピラティスリングやバランスボール、フレックスバンド、フォームローラーなどが代表的です。
プロップスを活用することで身体への負荷を調整したり、動きをサポートしたりすることができます。初心者にとっては動きを理解しやすくなり、経験者にとってはより高度な身体の使い方を学ぶきっかけにもなります。同じマットピラティスでも、プロップスを活用することで多彩なレッスンが展開できる点も魅力のひとつです。
マットピラティスが持つ多面的な魅力

マットピラティスは「手軽にできる運動」として紹介されることがありますが、その価値は決して手軽さだけではありません。身体づくりという観点からも多くの魅力があります。
全身をバランスよく使いやすい
マットピラティスでは身体の一部分だけではなく全身を連動させながら動くことが求められます。腕や脚を動かしているように見えるエクササイズでも、実際には体幹を安定させながら全身で動作を支えているケースが少なくありません。
例えば脚を持ち上げる動作では腹部や背部の筋肉が働き、腕を動かす動作では肩甲骨や体幹の安定性が重要になります。こうした全身のつながりを意識しながら動くことで、特定の部位だけに頼らない効率的な身体の使い方を学びやすくなります。
また、左右差や身体の癖にも気づきやすく、「右は動かしやすいのに左は難しい」「片側だけ力が入りやすい」といった発見につながることもあります。こうした気づきは日常生活やスポーツの動作改善にも役立ちます。
身体を部分的に鍛えるのではなく、全身を協調させながら動く感覚を養えることは、マットピラティスならではの大きな魅力といえるでしょう。
→ピラティスで体幹を鍛えるメリットについては別の記事で解説しています。
柔軟性と身体意識を高めやすい
マットピラティスでは筋肉を鍛えるだけでなく、身体を伸ばす動きも数多く取り入れられています。呼吸とともに身体を大きく動かすことで、関節の可動域や柔軟性の向上を目指すことができます。
しかし、マットピラティスの魅力は単に身体が柔らかくなることだけではありません。エクササイズを通して、「今どこの筋肉を使っているのか」「身体がどの位置にあるのか」を意識する機会が増えるため、自分の身体への理解を深めやすくなります。
こうした感覚は「身体意識」や「固有受容感覚」と呼ばれ、ピラティスが重視している要素のひとつです。身体意識が高まることで、普段の立ち姿勢や歩き方、デスクワーク中の姿勢などにも自然と目が向くようになります。
また、自分の身体の変化に気づきやすくなることから、運動経験の有無に関わらず長く役立つ学びにつながります。身体を動かすことと同時に、身体を理解することができるのもマットピラティスの大きな特徴です。
→ピラティスで柔軟性を高める効果については別のコラムで解説しています。
場所を選ばず継続しやすい
マットピラティスの魅力として欠かせないのが、場所を選ばず取り組みやすい点です。スタジオだけでなく、自宅や旅行先などでもマットがあればエクササイズを行うことができます。
またグループレッスンとの相性も良く、多くの人が同時に参加しやすいという特徴があります。運動は継続することが大切ですが、そのためには取り組みやすさも重要です。忙しい方でも生活の中に取り入れやすく、習慣化しやすいことはマットピラティスならではのメリットといえるでしょう。
さらに、スタジオで学んだ内容をご自宅で復習しやすいことも大きな魅力です。インストラクターの指導のもとで正しい動きを学び、それを日常生活の中で繰り返し実践することで、より深く身体への理解を高めていくことができます。
マットピラティスとマシンピラティスの関係

近年はマシンピラティスが大きな注目を集めています。しかし、マットピラティスとマシンピラティスは優劣を比較するものではなく、それぞれ異なる魅力を持っています。
マットピラティスとマシンピラティスの違い
マットピラティスは主に自重を利用して身体を動かします。一方、マシンピラティスではリフォーマーをはじめとする専用マシンのスプリングなどを活用しながらエクササイズを行います。マシンは負荷の調整や動作のサポートができるため、一人ひとりの身体の状態や目的に合わせたレッスンが行いやすい特徴があります。
対してマットピラティスは、自身の身体をより主体的にコントロールする感覚を養いやすい側面があります。どちらも同じピラティスであり、それぞれ異なるアプローチによって身体づくりを行うものです。
→マシンピラティスの効果についてはこちらのコラムで解説しています。
それぞれ異なる学びがある
マットピラティスとマシンピラティスでは、得られる学びにも違いがあります。マットピラティスでは身体感覚やコントロール能力への意識を高めやすく、自分自身の身体と向き合う時間を作りやすい特徴があります。
一方でマシンピラティスでは、スプリングのサポートを活用しながら動作を理解しやすくなる場合があります。また、普段は意識しにくい筋肉へのアプローチや動きの習得にも役立ちます。
どちらか一方が優れているのではなく、それぞれに異なる価値があることがピラティスの大きな魅力といえるでしょう。マシンピラティスから始めた方が、後からマットピラティスに挑戦することで新たな発見を得られることも少なくありません。
マシンで身につけた身体の使い方をマットで実践してみたり、逆にマットで培った身体感覚をマシンでさらに深めたりと、それぞれの学びが相互に活かされる場面もあります。そのため、どちらか一方だけに限定するのではなく、機会があれば両方を体験してみることをおすすめします。
両方を取り入れるという選択肢
マットピラティスだけを継続する方もいれば、マシンピラティスを中心に取り組む方もいます。また、両方を組み合わせながら学んでいく方法もあります。マットで身体感覚への理解を深め、マシンでさまざまな動きを体験することで、ピラティスへの理解がさらに深まるケースも少なくありません。
大切なのは、自分の目的や身体の状態に合った方法を選ぶことです。それぞれの特徴を知ったうえで、自分に合ったピラティスを見つけていくことが継続への第一歩となるでしょう。
→マットと壁を使ったウォールピラティスについて詳しく知りたい方は、別記事もぜひご覧ください。
まとめ
マットピラティスは手軽に始められることが魅力ですが、その価値は決して手軽さだけではありません。身体をコントロールする感覚を養い、全身をバランスよく使いながら、柔軟性や身体意識を高められる奥深いエクササイズです。
近年人気のマシンピラティスとは異なる魅力を持っており、どちらかが優れているというものではありません。それぞれの特徴を理解し、自分に合った方法を選ぶことで、より充実したピラティス体験につながるでしょう。
これからピラティスを始めたい方も、すでに取り組んでいる方も、ぜひマットピラティスならではの魅力を体感してみてください。
マットピラティスとマシンピラティスには、それぞれ異なる魅力があります。どちらが自分に合うか迷ったら、まずは体験レッスンでご相談ください。FlexFitではマットとマシンの両方を学べるため、ご自身の目的や身体の状態に合わせたピラティスをご提案いたします。




