menu

Column コラム

Column

マシンピラティスはピラティス専用に開発されたマシンを使ってエクササイズを行いますが、一口に「マシン」と言っても実は色々と種類があります。目的や鍛える部位に合わせて様々なマシンを使い分けることで理想の身体に近づく事ができます。マシンピラティスのグループレッスンを提供するスタジオが増えていますが、その多くは「リフォーマー」だけを用いたマシンピラティスとなっています。本来のマシンピラティスは、目的・鍛えたい部位・体の特徴に応じて、最適なマシンを組み合わてエクササイズを行います。リフォーマーだけでは効果は限定的であり、様々なマシンを組み合わせることで、マシンピラティスの効果が最大化されます。マシンピラティスは、マシンのサポートがあるので身体を正しく使うことができます。また、負荷の調整が容易なため、ピラティス経験者はもちろん、初心者こそおすすめできます。そんなマシンの起源や、どういう種類があるのか、その特徴や効果をご紹介します!

ピラティスのマシンとは?

以前の記事でご紹介した通り、ピラティスは元々ドイツ人のジョセフ.H.ピラティス氏が戦争で負傷した兵士のリハビリの為のエクササイズとして開発しました。その際、ピラティス氏はベッドのスプリング(バネ)を取り外して負傷中の兵士でも無理なくリハビリができる専用器具を作成し、これが最初のピラティスのマシンとなりました。その後も多くの専用器具が開発されましたが、100年を経た今でも基本的な構造は変わっていません。

リフォーマー / the Pilates Reformer

ピラティスのマシン、と言えばまず思い浮かべられるのが「リフォーマー」です。リフォーマーとは「Reform」=改良、つまり身体を改良できるマシンという意味の名が付いているマシンピラティスの代表的なマシンです。マシンの中でも最も幅広い用途で初心者から上級者まで、目的に応じてあらゆる種類のエクササイズを行うことができます。

ベッドのようなフレーム、その上にキャリッジという可動性の平らな台があり、キャリッジはスプリング(ばね)によってフレームに取り付けられていて調整することによって負荷の調整ができます。キャリッジにはショルダーブロックというキャリッジを動かす際の補助的役目をする部分があります。そして足をのせるフットバーと2本のストラップ、という構造でできています。

怪我や病気の人でも無理なく様々なポジションで多くのエクササイズを行えるので、体幹の強化、部位毎のアプローチから全身に働きかける事ができます。また初心者でも正しいフォームを身に付け継続することができます。エクササイズは寝た状態、座った状態、立った状態、ストラップを引っ張ったり、フットバーを押したり腰掛けたり、と様々なバリエーションが可能です。

タワー付きリフォーマー(タワー)

リフォーマーにフレームが付いた「タワー付きリフォーマー」はリフォーマーであると同時に別のマシン「キャディラック」の一部機能を備えていて、通常のリフォーマーに加えて更に異なるエクササイズを行う事が可能です。キャディラックは全体をフレームで囲われていますが、タワーは片側だけにフレームが付いています。このフレームに付いているスプリングやバーを利用することで、筋力の強化やストレッチ、日常生活ではなかなか意識できない筋肉を強化する事ができます。

キャデラック(トラピーズテーブル) / the Pilates Cadillac (Trapeze Table)

「キャデラック」(「トラピーズ(空中ブランコ)テーブル」とも言います )は、フレーム付きのベット型マシンです。こちらはピラティス氏が考案したマシンの中でも一番最初に開発されたと言われています。一説にはその大きさや装備を見たピラティス氏の知人が「それはあなたの新しいキャディラック(アメリカの高級車)ですか?」と聞いた事がその名の由来とか。

ベッドの周りにフレームがあり、スプリングやバーなどが取り付けられています。その構造上、空中にぶら下がるようなハードなエクササイズも可能な一方、その安定性・安全性からあまり起き上がる事のできない方のリハビリにも適していて、実際にリハビリの目的で導入している病院なども多いです。また左右の調整が別々にできるので、左右のバランスを整えるエクササイズする事ができます。

スパインコレクター/ Spine Corrector

横から見るとまるで鯨のような曲線形状のコンパクトなマシンが「スパインコレクター」です。その名の通り、背骨(スパイン)を矯正(コレクター)するためのものです。丸みの付いたマシンの形状を利用することで、身体を丸めたり反ったり曲げたり捻ったり、と動かし背骨を伸ばして柔軟性の向上・強化を行います。特に猫背、腰痛、肩こり、ストレートネックの方の姿勢改善に効果的です。

チェア / the Pilates Chair

ピラティス・チェアはその名の通り、椅子型のマシンでピラティス氏が自宅などでのエクササイズ用としてスペースを取らないように開発されました。ピラティス・チェアは正式にはワンダチェア(Wunda Chair / 驚異的な椅子)と言い、パット付きの椅子にスプリング付きのペダルが付いただけのシンプルな構造で座ったり、立ったり、腹這いになったり、様々な体勢でエクササイズが行えます。コンパクトなマシンですが負荷の調整がしやすく、多くのエクササイズが可能です。

背もたれとポールが付いて安定性が高く適切な姿勢を維持できるハイチェア、ペダルがなくスプリングの付いたハンドルのあるアームチェア、そしてワンダチェアとハイチェアが組み合わさったコンボチェアなど、様々なタイプがあります。

ラダーバレル / Ladder Barrel

横に寝かせた酒樽(バレル)のようなカーブの丸みのある部分とハシゴ(ラダー)で構成されたマシンがラダーバレルです。リフォーマーやキャディラックと違い、スプリングが無く、また横になってエクササイズを行わない=身体の設置面が少ないので手足などで身体を支えるエクササイズを行うことが多いです。特に柔軟性を高め、脊柱(背骨)を伸ばして全体的な姿勢改善の動きを必要とするエクササイズに向いています。やや中級者〜上級者向けでバレエやダンサーの方には特にオススメです。

まとめ

ピラティスマシンの代表的な5つ、リフォーマー、スパインコレクター、チェア、キャディラック、そしてラダーバレルを簡単にご紹介してきました。目的や部位に応じてマシンを使い分けるからこそ、一人ひとりの体に合わせたエクササイズが可能となります。「お手軽にマシンピラティスをやってみたい!」のであればリフォーマーだけのマシンピラティスもおすすめできますが、「本当のマシンピラティスをやってみたい!」「マシンピラティスの効果を体感したい!」という場合は、マシンを最適に組み合わせた「本来のマシンピラティス」がおすすめです。各種マシンを完備していて、有資格者のインストラクターがレッスンを提供しているスタジオでマシンピラティスを体験してみてください!効果が実感いただけるはずです♪
マット・マシンピラティスの設備を完備したFlexFitピラティス・ワークアウトにまずは体験申し込み!

PAGE TOP