FlexFit ピラティス・ワークアウト 綱島・大倉山

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日本人の約4人に1人が悩んでいるとされる腰痛。慢性的な腰の違和感や“ギクッ”とした痛みに怯えながらも、「仕事で一日中デスクに向かう生活だから仕方ない」「整体に通ってもすぐ戻ってしまう」と諦めていませんか。日本整形外科学会・日本腰痛学会によれば腰痛の約85%は画像検査で原因が特定できない“非特異的腰痛”とされています(腰痛診療ガイドライン2019改訂第2版)。そんな国民病とも言える腰痛の改善・予防として注目されているのが、体幹を中心に全身を協調的に動かすピラティスです。欧米の研究では、週1〜2回・8週間程度の実践で痛みと機能障害が有意に軽減したとの報告もあり、従来の筋力トレーニングやストレッチ単独より高い改善率が示されています(A. Patti 他:“Effectiveness of Pilates exercise on low back pain: a systematic review with meta-analysis” アメリカ国立医学図書館HPより)。今回はピラティスならではの腰痛を予防・改善するメリットと実践のヒントをご紹介します。

⚠腰痛は脊椎由来、神経由来、内蔵由来、血管由来、心因性、その他、と様々な原因に由来されます。運動療法は慢性腰痛に対して有用であると認められていますが、まずはピラティスを行ってもいいのか医師の診断をしっかり受けましょう。
(参考:腰痛診療ガイドライン2019改訂第2版(日本整形外科学会・日本腰痛学会監修)

現代人の腰痛は“姿勢・筋力・ストレス”の三位一体

腰痛は生活の質を著しく低下させてしまいます。腰痛になると多くの人々は仕事、運動、また社会活動への参加を制限してしまい、家庭内、職場、地域社会などでの役割に大きな影響を与えかねません。腰痛は様々な原因に起因されるため若い人にも起こる症状ですが、一般的には30〜40代頃から症状を訴える方が多くなります。一時的に痛み止めやマッサージを受けてもまたすぐに戻ってしまうという方も多いでしょう。

そんな腰痛の背景には下記のような複数の要因が絡み合います。
①長時間の座位で硬くなった股関節周囲筋
②体幹深層筋の機能低下
③ストレス性筋緊張

ピラティスは呼吸と集中を土台に、小さな可動域から骨盤・脊柱を丁寧に動かすことで“筋力—柔軟性—神経制御”を同時に再教育できる点が特徴です。そうして姿勢、バランス、筋力、柔軟性、および筋肉の緊張改善ができるため、慢性的な腰痛とそれに関連する障害を長期的に軽減できると言われています。具体的には下記のような働きをします。

背骨と骨盤の協調運動

ピラティスでは背骨を1本ずつ動かすイメージで骨盤をコントロールするため、背骨の関節に余分な負担がかかりにくく、慢性的な腰の筋肉のこわばりを和らげます

呼吸で横隔膜と体幹が連動

ピラティスで行うラテラル呼吸では肋骨を3Dに広げつつ腹横筋を引き締めるため、腹圧が安定し脊柱をサポートする力が向上します。

マインドフルネス効果

エクササイズ中に動作と呼吸へ意識を向ける過程が自律神経を整え、ストレス由来の痛覚過敏を鎮めると言われています​。

ピラティスで腰回りの筋肉・体幹を強化――“支える力”を育てる

腰痛対策で最も誤解されやすいのが「腹筋運動=上体起こしを頑張る」こと。しかし痛みを抱える腰には屈曲ストレスが大きく逆効果になる場合もあります。ピラティスではコアマッスル(骨盤底筋群・多裂筋・腹横筋・横隔膜)を中心に、インナーマッスルにしっかりアプローチできます。

腰痛になった際にコルセットを使用することがありますが、これはコルセットが腰回りを締めてお腹への圧を上げて背骨を支える腹筋や背筋の役割を補うためです。腹筋や背筋の役割が強化され背骨が支えられると腰回りの筋肉への負担が減って腰痛を軽減することができます。でも日常生活で24時間コルセットを付け続けるような不便な生活は無理ですよね。

そこで、身体の体幹にあるコアマッスル(「腹横筋」、「横隔膜」、「多裂筋」、「骨盤底筋群」のこと)を鍛え、特に腹横筋が”天然のコルセット”のような役割を果たすことができます。これは身体の深層部にあるインナーマッスルですが、ピラティスではこのコアマッスルを重点的にアプローチしていくので、脊椎の安定性を高め、これらの筋肉を強化することにより、腰の負担を軽減することができます。

腹横筋の“コルセット効果”

呼気で天然の腹巻きを締めるように腹部全周を内側へ引き込み、腰椎を360度から支持します。

多裂筋で椎間を安定

背骨に最も近い支持筋を低負荷・高頻度で刺激し、微細な姿勢変化にも即応できる“細やかなブレーキ”を作ります。

骨盤底筋群の底支え

体幹下部をハンモック状に支えるため、腹圧を高めても腰椎が反り過ぎず負担を分散させます。

これらを呼吸とともに同調させることで、腰部を“引き上げて保つ力”が日常動作でも発揮され、再発リスクが減少します。

姿勢を整え腰への負担を軽減――“背骨のS字”を取り戻す

腰痛の原因の一つとして、姿勢の悪さに起因する場合が多くあります。ピラティスは体幹のインナーマッスルを鍛え、骨格の歪みを改善し、身体の可動域が上がって柔軟性を高めるため身体が安定し、無理なく正しい姿勢を保てるようになります。そうして姿勢が改善されると腰にかかる負担も軽減され、腰痛を和らげたり予防することに繋がります。具体的には下記のような効果が期待できます。

肩甲骨の安定で背中をフラットに

背中やわきの筋肉をしっかり働かせて、丸まった背中(胸椎)を起こすことで、腰の反りすぎ(腰椎の過伸展)を防ぎます。

骨盤ニュートラルの再学習

骨盤が前に傾いたり後ろに傾いたりする感覚をつかみ、背骨本来の自然なS字カーブを取り戻します。。

重心ラインの最適化

足部〜骨盤〜頭部を一直線にそろえることで、静止姿勢でも背骨周りの筋肉の無駄な緊張を抑制します。

柔軟性向上で可動域を広げ、痛みの再発をブロック

腰痛は筋肉の緊張によって引き起こされる場合もあります。特にデスクワークが多い方や運動不足の方は身体を動かすことが少ないため、関節可動域が狭いと動作のたびに同じ筋・腱だけが引き伸ばされ、組織負荷が偏ります。身体が硬いと身体の動きが制限されるため、腰に負担がかかり腰痛をもたらしてしまいます。ピラティスの動きはストレッチと筋収縮を交互に行う“アクティブストレッチ”構造となっています。

股関節の伸展可動性アップ

太ももの前側や股関節まわりの筋肉を伸ばして、歩くときや立ち上がるときに腰の反りすぎを防ぎます。

胸椎回旋を引き出す

上半身をしなやかにねじれるようにすると、腰が無理にねじれて負担がかかるのを防げます。

ハムストリングスの柔軟性改善

太ももの裏の筋肉のかたさをほぐして、座っているときも骨盤を自然に立てやすくします。

ストレス&緊張を鎮める――呼吸で自律神経を整える

ストレスや緊張は腰痛を悪化させる原因の一つです。ストレスや緊張が筋肉を緊張させてしまうような直接的なものから、心因的な要因によって腰痛を引き起こすこともあります。ピラティスには、ストレスや緊張を和らげ、腰痛を軽減するのに役立つ深呼吸とリラクゼーションのテクニックが組み込まれています。ピラティスを継続して日常に組み込むことで、ストレスや緊張を軽減し、腰痛を予防することができます。

息を吐いて痛みを抑える

息を吐くことでリラックスをつかさどる神経(迷走神経)が働き、痛みを感じにくくなります。

動く瞑想で脳をリセット

体の動きに意識を向けることで、過去の痛みの記憶から離れ、慢性的な痛みにつながる不安や恐れを和らげます。

睡眠の質向上

夜の間に興奮状態の神経が落ち着き、深い眠りがとれることで、翌日の筋肉の回復や疲れのリセットがスムーズになります。

“腰”の漢字は「月(にくづき)」+「要」
「腰」という字は“身体の要”を示すとおり、古来より胴体の中心として重視されてきました。武道で“腰を据える”と言うのも、安定と力発揮の鍵が骨盤帯にあることを示唆しています。

腰痛の予防・改善に取り組むなら

既に腰痛に悩んでいる方と、予防として始めようとする方とでは当然エクササイズの内容は異なります。また一言で腰痛、と言っても人によってその原因は様々です。一人ひとりにあったやり方でエクササイズに取り組むことが重要であり、間違ったやり方・体位などによっては改善されないどころか、むしろ悪化させてしまう可能性すらあります。特に初心者の方の場合、動画教材や本などの情報だけで独学のエクササイズを行うことは危険です。運動療法としての腰痛の予防・改善のためにはしっかりとした有資格インストラクターの指導の下でピラティスを行うことが重要です。

まとめ

慢性的な腰痛の背景には、姿勢不良や体幹機能の低下、ストレスなど複数の要素が絡んでいます。ピラティスは、コアマッスル強化、姿勢改善、柔軟性向上、ストレス緩和を同時に促すことで、腰への負担を根本から軽減するエクササイズです。ただし、自己流では効果が得られにくく、悪化リスクも伴います。腰痛予防・改善を目指すなら、専門インストラクターの指導のもと、正しく安全にピラティスを取り入れましょう。慢性腰痛に悩む方も、これからセルフケアを始めたい方も、まずは無理のない範囲でピラティスのやさしい動きと呼吸を体験し、“一生モノの腰”を手に入れましょう。

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