ピラティスの独学は注意!効果を出すための秘訣と学び方

ピラティスは身体の深層部にあるインナーマッスルを意識しながら動くことで、姿勢改善や体幹強化、柔軟性向上など多方面でのメリットが期待できるエクササイズです。身体をリハビリする目的で考案された背景を持ち、男女を問わず幅広い世代に支持されています。近年はその人気の高さから、スタジオに通わず独学で始める方法にも注目が集まっています。しかし、ピラティスを独学で行うことは、スタジオに通う場合に比べて様々なリスクや難しさが生じることがあります。正しく行うことができれば大きな効果が得られる反面、姿勢やフォームを誤ったまま続けてしまうと本来の効果が得られなかったり、身体を痛めたりするおそれがあるからです。今回はピラティスを独学で取り組むメリット・デメリット、そして正しい学び方のポイントなどを紹介しつつ、独学には注意が必要である理由を紹介します。
ピラティスを独学で行うメリット・デメリット
時間的、経済的など様々な理由からピラティスを行いたいけれどスタジオに通わず独学でやってみよう、という場合、下記のようなメリット・デメリットが考えられます。
メリット1:自分のペースで続けられる

独学の最大のメリットは、自分のペースで気軽に始められる点でしょう。スタジオに通うとなると、予約やレッスン時間に合わせる必要があり、スケジュール管理が大変なこともあります。しかし、独学であれば仕事や家庭の都合に合わせて好きな時間にエクササイズを行えます。また、自宅のリビングや寝室など、場所も自由に選ぶことができます。
さらに、オンライン動画や書籍など、情報源自体は豊富に存在します。特に動画は動きを視覚的に確認できるため、初心者でもフォームのイメージを掴みやすいことが利点です。「スタジオに通う時間がない」「費用を抑えたい」といった人にとって、独学は始めやすい方法といえます。
メリット2:経済的に始めやすい

独学ではインストラクター料やスタジオの月会費がかからないため、全体的な費用を抑えやすい点も挙げられます。必要な道具がマット程度というシンプルさも相まって、最初の初期投資が少なく済むでしょう。経済的な負担を軽くしながら身体づくりを始めたい人にとっては、独学はハードルが低い選択肢となります。
デメリット1:フォームを間違えてしまうリスク

独学でエクササイズを始めるとき、書籍や動画で見た動作をそのまま真似しているつもりでも、微妙な角度や呼吸のタイミングがずれたまま覚えてしまう場合があります。ピラティスは骨盤の傾きや背骨の伸び具合など、意識すべきポイントが多いため、ひとつでもずれてしまうと本来の効果を十分に得られません。また、自己流の動作は表層の筋肉ばかりに頼ってしまい、インナーマッスルがうまく働かないことも考えられます。結果として、姿勢改善や体幹強化を目的としていたのに、腰や首、肩といった部位に負担をかけてしまい、思わぬケガや不調につながるリスクが高まります。
デメリット2:身体を自分でチェックできない難しさ

動画や鏡を使って動きを確認しようとしても、実際にエクササイズを行っている最中は自分の身体の向きや角度をすべて把握するのは容易ではありません。とくに初心者であれば、どの筋肉を使っているかが自覚しづらく、余計な力みが起こりやすくなることもあります。さらに、身体が慣れていない場合、筋肉の代償作用によって意図しない部位に力が入ってしまうケースも考えられます。客観的な視点が得られないままこうした癖が定着してしまうと、思うように効果を得られないどころか、痛みや故障の原因にもつながってしまいかねません。
独学で取り組む際の注意点とリスク
独学は手軽に始められる一方で、いくつかの注意点とリスクがあります。間違ったやり方を続けるとケガにつながるだけでなく、本来得られるはずのピラティスのメリットを十分に感じられない可能性もあります。ここでは、特に気をつけたいポイントを挙げてみましょう。
自己流でやり方が定着してしまう

上記のデメリットでも挙げたように、フォームと身体の動きをチェックできない点は大きなリスクとなります。独学で長期間エクササイズを続けていると、誤ったフォームが「正しいやり方」だと勘違いしたまま固定化してしまう場合があります。ピラティスにおいては、身体を動かす際の呼吸のタイミングや骨盤の角度、背骨の動きなど、細かい点を意識する必要がありますが、自己流のまま放置すると本来狙いたいインナーマッスルではなく、表層の筋肉ばかりに負担をかけてしまうことがあり得ます。
こうしたフォームのずれが続けば、効果を得にくくなるだけではなく、腰や首、肩などに慢性的な負担がかかる可能性もあるのです。ピラティスで得られるはずの体幹強化や姿勢改善が、逆に不調の原因になってしまっては意味がありません。
モチベーション維持が難しい

独学では自分ひとりでメニューを組み立て、進捗を管理しなければなりません。最初は動画や書籍を見ながらやる気に満ちていたとしても、日々の忙しさや疲れ、目に見える効果を実感する前にモチベーションが下がってしまうことがあります。特にピラティスは姿勢や呼吸を丁寧に整える分、筋肉の使い方の変化を実感するまでに時間がかかる場合があるため、途中で挫折してしまうケースもあるようです。
また、対面の指導がある場合には、インストラクターが進捗を見守り適切にサポートしてくれますが、独学ではそのような客観的な励ましを得る機会が限られてしまいます。長期的な目標を設定しにくいことも続かない原因のひとつといえるでしょう。
エクササイズの選択が不適切になる可能性

ピラティスのエクササイズには初歩的な動きから上級者向けのチャレンジングな動きまで、さまざまなバリエーションがあります。独学で学んでいるうちに徐々に難易度を上げるべきタイミングがわからず、適切なエクササイズが把握できない、というのもリスクのひとつです。身体がまだ準備できていない段階で難しい動きに挑戦すると、腰痛や肩痛などのケガを引き起こしやすくなります。
一方で、ずっと簡単なエクササイズだけしか行わない場合、身体に十分な刺激が加わらず、体幹強化や姿勢改善などの効果を実感しにくい状態が続くでしょう。ピラティスで大切なのは、自分の身体の状態を正しく把握し、ステップごとに適度な負荷をかけて成長を促すことです。それが難しいと感じるのであれば、時々でも専門家にチェックを仰ぐことが有効です。
正しい方法を学ぶための選択肢
ピラティスを独学で学ぶことは可能ではありますが、前述したようにリスクや難しさがあるのも事実です。そこで、独学で行うだけでなく、インストラクターの指導を受ける工夫や、生活スタイルに合わせた通い方を検討してみるのも一案です。ここでは、スタジオ以外の選択肢や、通う時間が取りづらい方向けの方法について紹介します。
チケット制や不定期レッスンを活用する

スタジオに毎週通い続けることが難しい場合は、チケット制や不定期で受けられるレッスンを提供しているスタジオを探してみるのも有効です。月謝制ではなく、必要なときにだけレッスンを予約できるシステムであれば、仕事や家庭の都合で予定が組みにくい人でも柔軟に通うことができます。
不定期レッスンは、独学で進めたエクササイズのフォームを定期的にチェックしてもらう機会として非常に役立ちます。できる限りパーソナルレッスンで受講すれば身体の使い方や状態、呼吸のタイミングなどを専門のインストラクターに確認してもらえます。そうすることで、誤ったフォームの定着を防ぎ、自宅での独学時にも正しいフォームを意識しやすくなるはずです。
パーソナルレッスンの費用相場やチケット制についてはこちらもチェック!
オンライレッスンを取り入れる

自宅から出るのが難しい、あるいは近くにピラティススタジオがない場合は、オンラインレッスンを活用する方法もあります。ビデオ通話を通じてリアルタイムでインストラクターに指導してもらうことが可能で、直接的な対面と比べると制限はあるものの、完全に独学するよりはフォームの確認がしやすくなります。
独学と専門家のチェックを併用するメリット

独学だけではなく、必要に応じてインストラクターや専門家の力を借りるのは、結果的に学習効率を高めることにもつながります。完全に独力でやろうとすると、フォームのズレや負荷の調整ミスに気づかず、遠回りになりがちです。とくに体幹強化に重要なインナーマッスルを意識するうえでは、実際に触診してもらいながら「ここに力を入れる」というポイントを確認する機会があると大きく違います。
また、専門家のアドバイスを適度に受けながら独学で復習する形であれば、知識の定着も進みやすくなり、身体の変化も感じやすくなります。結果として「ピラティスは自分に合っているのか?」という疑問の解消にもつながり、モチベーションを維持しやすくなるというメリットも生まれます。
姿勢の「再教育」というアプローチ

ピラティスは、普段の生活の中で無意識に続けている姿勢を「再教育」するエクササイズでもあります。たとえば、デスクワークやスマートフォンの使用時間が長い現代では、背中を丸めた姿勢が常態化し、呼吸が浅くなりがちです。ピラティスの呼吸法とインナーマッスルへの意識によって、こうした習慣化した悪い姿勢を根本から見直すことができます。
独学での学習は、日頃の姿勢や生活スタイルを客観視するきっかけにはなりますが、身体の使い方をゼロから修正するという視点で考えると、やはり対面指導や不定期レッスンを交えたサポートがあると格段に効果が出やすいでしょう。たとえ限られた回数でも指導を受ける機会を設けることで、生活の中での姿勢の再教育がスムーズに進み、自宅での独学もより充実したものになります。
まとめ
ピラティスを独学で始めることは、時間やコスト面でのメリットがある一方で、正しいフォームを維持しにくいことやモチベーションの維持が難しいなどのデメリットも抱えています。正確なインナーマッスルの使い方や体幹の安定を身につけるには、専門家のチェックやアドバイスが大きな助けとなるでしょう。チケット制や不定期レッスン、オンライン指導などを上手に取り入れながら、自分に合った方法で安全かつ効果的にピラティスを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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