ピラティスでぎっくり腰に負けない身体を作ろう!
突然腰が激しく痛み、身体を動かすのさえ一苦労になる「ぎっくり腰」。経験したことがある方なら、その辛さはよくご存じかと思います。日常生活の動作や仕事、運動が思うようにできなくなり、生活の質が大きく低下してしまうこともしばしばです。そんなぎっくり腰を予防・改善し、再発を防ぐためには、身体の土台となる筋肉や姿勢をしっかりと整えることが重要とされています。そんな身体づくりとして、「ピラティス」は非常に効果的と言われています。ピラティスは、背骨や骨盤周りの安定性を高め、腰にかかる負担を軽減するのに大いに役立ちます。今回はそもそもぎっくり腰がなぜ起こるかといった原因と共に、ピラティスがどのようにぎっくり腰に負けない身体づくりに役立つのかをご紹介します。
ぎっくり腰とは
「ぎっくり腰」とは、医学的には急性腰痛症の一種で、筋肉や靭帯、関節などに急激なストレスが加わることで起こる腰の激痛を指します。重い物を持ち上げようとしたり、急に姿勢を変えたりなど、何気ない動作がきっかけで発症するのが特徴です。また、一度ぎっくり腰を経験すると、再発しやすい傾向があるとも言われています。
主な原因
ぎっくり腰の直接的な原因としては、腰部の筋肉や靭帯に負荷がかかった際の損傷や、背骨の周辺の筋肉バランスの乱れなどが挙げられます。長時間同じ姿勢で仕事をしていたり、姿勢が崩れたまま生活していたりすると、腰まわりの筋肉に偏りが生じてしまい、ちょっとした動きでも腰に大きな負担がかかってしまいます。
さらに、運動不足や日頃のストレッチ不足によって体幹部の筋肉(腹横筋・多裂筋・骨盤底筋群など)が弱っていると、腰椎周りのサポート力が低下し、ぎっくり腰が起こりやすくなるのです。特に脊柱起立筋や多裂筋など、背骨を支える重要な筋肉が弱ってしまうと、急な動きに対応できず腰椎に大きな負担をかけてしまいます。
再発リスクへの注意
ぎっくり腰は「一回治ったからもう安心」というわけではありません。痛みがいったん治まったとしても、根本的な筋力不足や姿勢の問題などが改善されないまま日常生活に戻ってしまうと、再び強い負荷がかかったときに同じことを繰り返してしまう可能性が高くなります。そこで、再発を防ぐための身体づくりこそが重要となり、その手段の一つとしてピラティスが有効であると注目されています。
参考:日本整形外科学会HPより「ぎっくり腰」(症状・病気を調べる)
ピラティスでぎっくり腰改善
インナーマッスル強化と腰痛予防
ピラティスは、表層の大きな筋肉だけでなく、身体の深層部にあるインナーマッスルを意識的に活性化するエクササイズが多い点が特徴です。特に、腰痛やぎっくり腰の予防・改善においては、体幹部を支える重要な筋肉である腹横筋や多裂筋などを鍛えることが重要です。これらの筋肉がしっかり機能すると、骨盤や腰椎が安定し、動作の際の衝撃を分散・吸収してくれるようになります。
一般的な筋力トレーニングでは腹直筋や大腿四頭筋などの表層筋を強化することに重きを置きがちですが、ピラティスでは呼吸法と連動しながらインナーマッスルに集中し、全身のバランスを整えながら身体を動かします。このようなアプローチによって、腰への負担を減らしながら体幹の強化を図ることができるのです。
ピラティスのインナーマッスルを鍛える効果についてはこちらもチェック!
正しい姿勢と動作習慣の獲得
ぎっくり腰の大きな要因の一つが、不良姿勢や誤った動作習慣です。猫背や反り腰、片脚に重心をかけすぎる立ち方など、日頃の何気ない姿勢の癖が腰へストレスを溜め込み、限界に達したときにぎっくり腰として顕在化することがあります。
ピラティスでは、姿勢を整えるうえで重要な骨盤と背骨の位置関係を常に意識しながらエクササイズを行います。また、呼吸に合わせてゆっくりと動作をするため、自分の体勢や筋肉の使い方を細かくチェックしやすいのも利点です。これにより「正しい姿勢や動き方」を身体に覚えさせ、ぎっくり腰を引き起こしにくい動作習慣を身につけられます。
柔軟性向上&運動不足解消
ピラティスは、筋力強化だけでなく柔軟性の向上にも大きな効果が期待できます。ぎっくり腰の痛みが治まったら、動ける範囲で無理なく続けていくことで、硬くなった腰や骨盤周りの筋肉をほぐしつつ、血液やリンパの流れを改善することができます。こうして腰痛の原因となりやすい股関節の柔軟性を向上させたり、臀部の筋肉(大臀筋・中臀筋など)の緊張を和らげることで、再発防止に役立ちます。
また、激しい動きが少なく、ゆったりと呼吸と連動させる動きが多いため、運動習慣があまりない方やリハビリ期の方にも取り組みやすいのが魅力です。ただし、痛みが強い急性期は医師の指示に従い、症状が落ち着いてから適切に始めることが大切です。
意識したいポイントとメリット
呼吸と体幹を連動させる
ピラティスでは、呼吸と体幹の働きを密接に結びつけてエクササイズを行います。特に、呼吸の際の横隔膜の動きに合わせて腹横筋や多裂筋といった深層部の筋肉を活性化させることで、腰椎が安定しやすくなります。ぎっくり腰の予防や再発防止を図るうえでも、呼吸に合わせて身体を支える感覚を養うことは非常に重要です。日常動作の中でも体幹の筋肉を意識できるようになると、ちょっとした負荷で腰を痛めるリスクが格段に減ります。
正しいアライメントと身体感覚
ぎっくり腰になりやすい方の多くは、骨盤や背骨がずれた状態で日常生活を送っていることがあります。ピラティスでは骨盤と背骨の位置関係を丁寧に整え、身体の軸を感じながら動く練習を重ねることで、正しいアライメントを習得していきます。これにより腰への負担が軽減され、スムーズで安定した動作パターンが身につきます。
全身の連動性を高める
ピラティスは全身運動なので腰だけでなく、肩甲帯や股関節、足首などを連動させて動かします。そうして身体全体の繋がりを意識できるようになると、動作の一部に過度な負担がかかりにくくなり、ぎっくり腰のような急性の痛みが起こりづらくなります。さらに、全身の筋肉をバランスよく使うことで運動効率が高まり、日常生活でも疲れにくくなるでしょう。
インストラクターのサポートとレッスン形態を活用する
ぎっくり腰などで発生した痛みが収まり、医師による運動の許可が出た後でも自己流でエクササイズを行うことはおすすめできません。特に将来的な痛みの予防も考慮するとしっかりとした有資格インストラクターの指導を受けながら進めるのがおすすめです。有資格インストラクターであれば、一人ひとり異なる身体の癖や柔軟性を考慮した上で、ぎっくり腰の痛みや負担を軽減できるエクササイズを提案してもらえます。
まとめ
ぎっくり腰は、急激な負荷によって腰部に激痛を生じるだけでなく、その後の再発リスクが高い点でも注意が必要な症状です。そうした再発や予防のためには、腰だけでなく身体全体のバランスを見直し、体幹を中心に筋肉を適切に強化するピラティスが効果的と言えます。ピラティスを取り入れることで、背骨や骨盤まわりの安定性を高め、ぎっくり腰が起こりにくい動作習慣を身につけることが可能になります。ぎっくり腰に負けない、しなやかで強い身体を手に入れるために、ぜひピラティスを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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