ピラティスと整体はどう違う?目的に合わせた選び方と併用のポイント
2025年8月30日公開(2026年9月30日更新)

ピラティスと整体は、どちらも身体の状態を整えたいときに選択肢となる方法ですが、身体へのアプローチには大きな違いがあります。
整体は施術者の手技を受けることが中心なのに対し、ピラティスは自分自身で身体を動かしながら、姿勢や身体の使い方を整えていくエクササイズです。そのため、「ピラティスと整体のどちらが自分に合っているのか」と迷う方もいるでしょう。
今回はピラティスと整体の違いやそれぞれの特徴、目的に応じた選び方、両方を取り入れる場合の考え方についてご紹介します。
ピラティスと整体の違い|身体へのアプローチを比較

ピラティスと整体は、どちらも身体を整えることを目的として取り入れられますが、その方法は大きく異なります。まずは、それぞれの特徴から違いを確認してみましょう。
受動的な整体と能動的なピラティス
整体は施術者の手技によって筋肉や関節などに働きかける方法で、基本的には施術を受ける側が受動的になります。一方、ピラティスは自分自身で身体を動かす能動的なエクササイズです。
ピラティスでは骨盤や背骨の安定に関わる腹横筋や多裂筋、骨盤底筋群、横隔膜などにも意識を向けながら身体を動かします。整体が施術によって身体へ働きかけるのに対し、ピラティスは自分で身体を動かしながら筋力や身体の使い方を身につけていく点が大きな違いです。
整体とピラティスでは取り入れ方にも違いがある
整体では筋肉の緊張などに対して施術を受けることで、身体が楽になったと感じることがあります。一方、ピラティスは継続して身体を動かしながら、筋力や柔軟性、身体の使い方などを整えていくことを目的としています。
そのため、すぐに身体を動かすことが難しいときと、継続的に運動を取り入れたいときでは、適した方法も異なります。どちらか一方が優れているというより、それぞれ身体へのアプローチが異なると考えるとよいでしょう。
ピラティスと整体は目的に合わせて選ぶ
整体とピラティスのどちらを選ぶかは、現在の身体の状態や目的によって変わります。身体を動かさずにケアを受けたい場合には整体が選択肢となり、姿勢や身体の使い方を見直しながら運動習慣を身につけたい場合にはピラティスが適しています。
特にデスクワークやスマートフォンの使用などで長時間同じ姿勢を続けることが多い方にとって、自分自身で身体を動かす習慣をつくることは、身体のコンディションを整える一つの方法となります。
ピラティスと整体を併用するメリット

ピラティスと整体は、必ずしもどちらか一方だけを選ぶ必要はありません。それぞれの特徴を理解し、身体の状態や目的に合わせて取り入れることもできます。
整体で身体を整え、ピラティスで動かす
整体によるケアとピラティスによる運動では身体へのアプローチが異なるため、両方を取り入れるという考え方もあります。
例えば、整体などによるケアを受けながら、ピラティスで肩甲骨や背骨、骨盤などを意識して身体を動かすことで、自分自身の動きにも目を向けられるようになります。整体によるケアと、自分で身体を動かすピラティスを、それぞれの目的に合わせて活用することがポイントです。
慢性的な不調がある場合も身体を動かす習慣に注目
肩や腰などに慢性的な不調がある場合には、筋力だけでなく、日常生活での姿勢や身体の使い方などさまざまな要因が関係していることがあります。
ピラティスでは、身体の深層部にあるインナーマッスルを意識しながら全身を動かします。インナーマッスルには、背骨や骨盤などを安定させ、姿勢を保つ働きに関係する筋肉も含まれています。無理のない範囲で運動を継続し、自分の姿勢や身体の動かし方を見直すことは、身体のコンディションを整えることにもつながります。
→ピラティスと肩こりの関係についてはこちらのコラムで詳しく解説しています。
→ピラティスと腰痛についての記事はこちらも参考にしてください。
身体の状態に応じてピラティスと整体を使い分ける
疲労がたまっていて積極的に身体を動かしたくないときには整体などのケアを受け、普段はピラティスで身体を動かすなど、その日の状態によって使い分ける方法もあります。
ただし、強い痛みやしびれ、急な症状などがある場合は、整体やピラティスだけで対応しようとせず、必要に応じて医療機関を受診することが大切です。
美容面から見るピラティスと整体の違い

姿勢やボディラインなど美容面を目的とする場合にも、ピラティスと整体では身体への働きかけ方が異なります。
姿勢へのアプローチが異なる
整体では施術によって筋肉の緊張などに働きかけるのに対し、ピラティスでは自分自身で身体を動かしながら姿勢に関わる筋肉を使います。ピラティスを継続することで、背骨や骨盤の位置を意識しながら身体を動かす習慣が身につき、日常生活での姿勢にも意識を向けやすくなります。
猫背など姿勢が気になる方にとっても、単に姿勢の形を整えるだけでなく、自分の身体をどのように使っているのかを知ることが大切です。
→ピラティスの姿勢改善効果について詳しくはこちらのコラムを参照してください。
身体のラインを整えたい場合は運動も重要
整体は筋肉の緊張などに働きかける方法ですが、筋肉を鍛えることを目的としたものではありません。
ピラティスではインナーマッスルだけでなく、動作によって身体のさまざまな筋肉を使います。例えば腹部では腹横筋などを意識し、臀部では大臀筋や中臀筋などを使うエクササイズがあります。全身をバランスよく動かすことで、姿勢や身体の使い方が整い、すっきりとしたボディラインを目指すことにもつながります。
美しい姿勢やボディラインを自分で支える
姿勢やボディラインを維持するためには、日常生活の中で自分自身の身体を支え、動かす力も必要です。ピラティスでは腹部や背中、臀部などを含めた全身を使うため、身体を支える筋力を養いながら姿勢を意識できます。整体によるケアとは異なり、自分自身で身体を動かしながら姿勢やボディラインづくりに取り組めることが、ピラティスの特徴の一つです。
健康面から見るピラティスと整体の違い

健康維持を目的とする場合にも、ピラティスと整体では役割が異なります。特にピラティスは運動の一つであるため、身体を動かす習慣をつくりたい方にも取り入れやすい方法です。
身体の不調に対するアプローチの違い
整体では筋肉の緊張などに対して施術を受けるのに対し、ピラティスでは身体を動かしながら筋力や柔軟性、姿勢、身体の使い方などに働きかけます。
例えば腰まわりでは、腹部や背中などの筋肉を使いながら背骨や骨盤を安定させて身体を動かします。慢性的な腰痛に対するピラティスの有用性を示す研究もありますが、身体の状態や原因には個人差があります。痛みがある場合には無理に運動せず、自分の状態に合わせて取り組むことが大切です。
ピラティスで身体を動かす習慣をつくる
ピラティスでは体幹だけでなく、肩甲骨や股関節など全身を連動させて動かします。例えば肩まわりでは、肩甲骨の動きを意識しながら腕や体幹を動かすことで、特定の筋肉だけに負担を集中させない身体の使い方を練習できます。
また、継続的に運動することは筋力や柔軟性の維持にも役立ちます。日常生活を快適に過ごすためにも、無理のない範囲で身体を動かす習慣を持つことが重要です。
呼吸を意識するのもピラティスの特徴
ピラティスでは、呼吸と身体の動きを組み合わせながらエクササイズを行います。呼吸を止めずに身体を動かすことで動作に集中しやすくなり、自分の身体の状態にも意識を向けやすくなります。また、ゆっくりと呼吸しながら身体を動かす時間をつくることは、気分転換やリフレッシュにもつながります。
身体を動かすだけでなく、呼吸にも意識を向けながらエクササイズを行うことは、ピラティスならではの特徴の一つです。
→ピラティスと呼吸について詳しくはこちらのコラムをご覧ください。
まとめ
ピラティスと整体は、どちらも身体を整えたいときに選択肢となりますが、そのアプローチは異なります。整体は施術者による手技を受けることが中心なのに対し、ピラティスは自分自身で身体を動かしながら、筋力や柔軟性、姿勢、身体の使い方などに働きかけるエクササイズです。
どちらか一方が優れているというものではなく、現在の身体の状態や目的に合わせて選ぶことが大切です。整体などのケアを取り入れながらピラティスを続ける方法もあります。自分の身体を動かす習慣をつくり、姿勢や身体の使い方を見直したい方は、ピラティスを生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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整体などのケアを受けるだけでなく、自分自身で身体を動かしながら姿勢や身体の使い方を整えていきたい方には、ピラティスも選択肢の一つです。
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