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日本人の4人に1人が罹患している最も多いアレルギー疾患である花粉症。 くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみといった症状で日常生活に大きな影響を及ぼします。最近では秋も花粉症で悩む方が多く、1年を通して厄介なアレルギー疾患です。そんな花粉症ですが、ピラティスで症状の緩和が期待できます。今回はピラティスの花粉症の症状軽減、日常生活への影響などをご紹介します。

そもそも花粉症とは

花粉症のメカニズム

花粉症とは身体に入ってきた花粉を身体が異物(抗原)と認識し、これを排除しようとする免疫反応で生じるアレルギー反応です。抗原に対抗するために身体は抗体(IgE抗体)を作り、花粉に接触する度に体内に蓄積されます。この蓄積量が一定のレベルに達した後に花粉が入ってくるとアレルギー反応を起こす物質が分泌され、くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみ、頭痛、だるさなどの症状となります。

春だけではない花粉症

日本では春のスギ、ヒノキが原因となる花粉症が多く、花粉症=春のイメージが強いです。ですが夏のイネ、秋のブタクサやヨモギなど1年を通して様々な花粉が原因の花粉症が確認されています。

発症する人の傾向

近年は飛散する花粉量の増加や体質の変化によって、子供から大人まで発症する人の割合は増加傾向にあります。発症する人は遺伝的にアレルギー体質であることが多いです。また近年は食生活の変化による体質変化で発症する人が増えていると言われています。更に、自律神経のバランスが乱れることも大きな発症・症状悪化の原因と言われています。

参考:環境省「花粉症環境保健マニュアル2022」

ピラティスは自律神経を整えて症状を緩和する

自律神経と花粉症

自律神経とは自分の意思とは関係なく身体が自律的に働く神経です。呼吸、体温、血圧、心拍、消化、代謝、排泄などの生命活動機能を調整しています。自律神経は身体を活発に動かす際に働く交感神経と、身体を休める時に働く副交感神経の2つに分かれています。通常はこの2つがバランスを取り合っていますが、ストレス、不規則な生活、睡眠不足、ホルモンの乱れなどはこのバランスを崩す原因となります。自律神経のバランスが崩れると花粉症の症状を悪化させてしまう可能性があります。これは自律神経の副交感神経が過度に優位になってしまうとリンパ球が過剰となりアレルギーを発症するためです。

ピラティスは自律神経を整える

前項の通り、自律神経のバランスが崩れることは花粉症の症状悪化の原因となります。そこで自律神経を整える効果の高いピラティスを取り入れると、花粉症の諸症状の軽減が期待できます。

背骨を整える

ピラティスは背骨を重点的に動かすエクササイズのため、背骨の中の神経や髄液を刺激し自律神経を整える効果が期待できます。背骨の一つ一つを動かし、背骨の柔軟性を高め、背骨周りの筋力を鍛えて背骨を支え歪みを改善します。自律神経は脳から背骨を通っているので、背骨の歪みを改善し、自律神経の伝達ルートをスムーズにするとバランスが整っていきます。つまり背骨が正しい位置にあり、動きが良くなることで自律神経の働きも改善されます。

ピラティスの呼吸法

更にピラティスで行う胸式呼吸は自律神経に働きかけ、バランスを整える効果があります。ピラティスの呼吸は深くゆっくりと行うため、脳への血流量を増やし酸素量が増え、集中力がアップしたりスッキリした精神状態にさせます。こうして呼吸を意識しながらエクササイズを行うことでストレスや不安感を軽減させ自律神経を整えます。

ピラティスと呼吸については以前のコラムをチェック!

花粉症の諸症状・お悩みの改善効果

くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目の痒みは花粉症の4大症状と言われています。これらの症状は日常生活に様々な悪影響を及ぼします。ピラティスはそんな花粉症が日常生活に及ぼす悪影響の軽減・改善にも役立ちます。

ストレス解消

花粉症の諸症状は集中力の低下、行動制限などによる大きなストレスを招きます。ストレスは自律神経を乱し、花粉症の症状の更なる悪化に繋がります。ピラティスは流れるようなゆったりとした動きで、身体のすみずみまでに集中しながら行います。こうした動きへの集中と前述の呼吸法は心に働きかけ、ストレスを解消する効果があります。

ピラティスのストレス改善効果については以前のコラムをチェック!

睡眠の質の向上

花粉症の諸症状は寝つきが悪くなったり、何度も起きてしまうといった睡眠の質の低下を招きます。睡眠の質を上げるには「幸せホルモン」としても知られるセロトニンが重要です。ピラティスはその動きにストレッチ効果がある上、筋肉の緊張と弛緩を一定のリズムで繰り返しますが、こうした動きはセロトニンの分泌を促進します。セロトニンは夜にかけて「睡眠ホルモン」であるメラトニンとなり、これが入眠を促すため睡眠の質の向上に効果が期待できます。

頭痛・肩こりの緩和

花粉症の諸症状、特に鼻水、くしゃみなど呼吸機能への影響は首・肩のコリ、頭痛をもたらすことがあります。これはくしゃみや鼻をかむ際の姿勢や動作を繰り返すことで筋肉が緊張し硬くなってしまうことが原因の一つとして考えられます。またくしゃみを繰り返すと身体が前屈みになり、結果として猫背になることがあります。こうして身体が硬くなり、姿勢が悪化することで血行不良が起こり、頭痛や肩こりとなってしまいます。ピラティスは動き自体にストレッチ効果のあるものが多く首・肩周りの筋肉がほぐされて血流が改善されます。また、前述の通り背骨や背骨周りを鍛え、柔軟性を高めることから姿勢が改善されます。こうして柔軟性や姿勢が改善されることで頭痛・肩こりの緩和が期待できます。

ピラティスの肩こり改善効果頭痛改善効果についてはコチラ!

尿漏れ改善

くしゃみで腹圧がかかった時に尿が漏れてしまう=腹圧性尿失禁は花粉症シーズンに多いお悩みの一つです。特に40代以降の女性に多く見られます。この尿漏れ対策には骨盤、膀胱、子宮、小腸や直腸など下腹部の臓器を支える筋肉群であるインナーマッスルの骨盤底筋群を鍛えることが重要です。骨盤底筋群は普段はなかなか意識しにくく、鍛えにくい場所です。ピラティスではそんな骨盤底筋群にアプローチするエクササイズが豊富で、正しい姿勢でゆっくりと反復する動きで鍛えることできます。そのため、尿漏れの改善効果も期待ができます。

まとめ

ピラティスは自律神経を整えるため、花粉症の諸症状を軽減することができます。また、各症状が原因となる日常生活のお悩み、ストレス、睡眠障害、頭痛・肩こり、尿漏れなどもピラティスで改善が期待できます。花粉の飛散を防ぐことはできませんが、花粉症に負けない身体づくりとして、ピラティスを取り入れてみませんか?

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