ショルダーブリッジの正しいやり方|姿勢づくりにつながる効果やフォームのポイントを紹介
2026年7月29日公開

「ショルダーブリッジ」とは、ピラティスでよく取り入れられる代表的なエクササイズの一つです。シンプルな動きに見えますが、お尻や体幹をはじめとした全身の筋肉をバランスよく使いながら、姿勢や身体の使い方を整えることを目的としています。
一方で、「ただお尻を持ち上げればいい」と思って自己流で行うと、腰や首に負担がかかったり、本来鍛えたい筋肉を十分に使えなかったりすることもあります。ショルダーブリッジの効果を引き出すには、正しいフォームや動きのポイントを理解することが大切です。
この記事では、ショルダーブリッジとはどのようなエクササイズなのかをはじめ、期待できる効果や基本的なやり方、意識したいポイント、よくある間違いまで詳しく解説します。これからピラティスを始める方や、レッスンでショルダーブリッジを行う機会がある方は、ぜひ参考にしてください。
→初心者の方向けのピラティスガイドはこちらの記事をご覧ください。
ショルダーブリッジとは?基本を知ろう

ショルダーブリッジは、ピラティス初心者から経験者まで幅広く取り組まれている基本エクササイズです。見た目はシンプルですが、身体を支える筋肉を協調させながら、背骨や骨盤をコントロールして動かすことが求められます。まずは、ショルダーブリッジの特徴や身につく身体の使い方について見ていきましょう。
ショルダーブリッジとはどんなエクササイズ?
ショルダーブリッジとは、仰向けになった状態から膝を立て、お尻を持ち上げて肩から膝までを一直線に近い状態へ導くエクササイズです。肩と足で身体を支え、橋(ブリッジ)のような姿勢になることから、この名前で呼ばれています。
ピラティスでは、ショルダーブリッジは基本的なエクササイズの一つとして、多くのレッスンに取り入れられています。その理由は、特別な器具がなくても行いやすく、初心者でも比較的取り組みやすい一方で、姿勢や体幹、骨盤のコントロールなど、ピラティスの基本的な考え方を学びやすい動きだからです。
また、単にお尻を高く持ち上げることが目的ではなく、呼吸に合わせて身体を丁寧に動かすことも大切なポイントです。一つひとつの動きを意識することで、全身の連動性を高めながら、安定した身体づくりにつなげていきます。
ショルダーブリッジで身につく身体の使い方
ショルダーブリッジでは、お尻や太ももの裏側だけでなく、お腹や背中など全身の筋肉が連携しながら身体を支えます。特定の筋肉だけを鍛えるのではなく、それぞれがバランスよく働くことで、安定した姿勢を維持しやすくなるのが特徴です。
例えば、お尻の筋肉は骨盤を支え、太ももの裏側は股関節の動きをサポートします。さらに、体幹の筋肉が姿勢を安定させることで、身体全体がスムーズに連動しやすくなります。
こうした身体の使い方は、立つ・歩く・階段を上るといった日常動作にもつながります。ピラティスでショルダーブリッジを繰り返し行うことで、必要な筋肉を協調して使う感覚を身につけやすくなり、日常生活でも安定した動きを目指しやすくなるでしょう。
ショルダーブリッジで意識したい動きのポイント
ショルダーブリッジでは、高く持ち上げることよりも、動きの質を意識することが大切です。特に意識したいのが、背骨を一つひとつ動かすようなイメージで身体を持ち上げ、ゆっくりと元の姿勢へ戻ることです。
また、骨盤が左右に傾かないよう安定させながら動くことも重要です。左右均等に足裏で床を押す意識を持つことで、身体のバランスを保ちやすくなります。
さらに、呼吸と動作を合わせることもピラティスならではのポイントです。一般的には息を吐きながら身体を持ち上げ、吸いながら姿勢を保ち、吐きながらゆっくり戻る流れで行います。呼吸を止めずに動くことで、体幹も安定しやすくなります。
最初から理想的なフォームを目指す必要はありません。動きを急がず、一回一回を丁寧に行うことが、ショルダーブリッジの効果を引き出す近道になります。
ショルダーブリッジの正しいやり方と期待できる効果

ショルダーブリッジは、動き自体はシンプルですが、姿勢や呼吸、身体の使い方を意識することで期待できる効果が変わります。ここでは基本的なやり方と、継続することで期待できる主な効果、さらに効果を高めるために意識したいポイントを紹介します。
ショルダーブリッジの基本的なやり方
ショルダーブリッジは、一つひとつの動作を丁寧に行うことが大切です。以下の流れを参考に、呼吸を止めずにゆっくり動いてみましょう。
① 準備姿勢を整える
まずは仰向けになり、膝を立てて足を腰幅程度に開きます。かかとはお尻から無理なく手が届くくらいの位置を目安にし、両腕は身体の横へ自然に置きます。このとき、肩や首の力を抜き、背中全体をリラックスさせておきましょう。
② 息を吐きながら身体を持ち上げる
息をゆっくり吐きながら、足裏で床を押すようにしてお尻を持ち上げます。骨盤だけを持ち上げるのではなく、背骨を一つひとつ床から離していくようなイメージで動きましょう。肩から膝までがおおよそ一直線になる位置まで持ち上げれば十分です。首に力を入れず、肩から背中で身体を支えるよう意識しましょう。
③ 姿勢を保ちながら呼吸を続ける
身体を持ち上げた状態では、腰を反らせ過ぎないよう注意しながら、自然な呼吸を続けます。左右の足裏に均等に体重が乗っているか、お尻や体幹が安定しているかを確認しましょう。視線は天井へ向けたまま、首を左右に動かさないことも大切です。
④ ゆっくり元の姿勢へ戻る
息を吐きながら、背骨を一つひとつ床へ戻していくイメージで、ゆっくりと元の姿勢へ戻ります。勢いよく下ろすのではなく、最後に骨盤が床へ戻るまで丁寧にコントロールしましょう。
初めて取り組む場合は、5〜10回程度を目安に無理のない範囲で行うことから始めるのがおすすめです。フォームを意識しながら続けることで、少しずつ安定した動きが身についていきます。なお、ミニボールなどの補助具を使って行うバリエーションもあります。
ショルダーブリッジで期待できる3つの効果
ショルダーブリッジは、一つの動きの中で複数の筋肉をバランスよく使うため、さまざまな効果が期待できます。ここでは代表的な3つの効果を紹介します。
→ピラティスの姿勢改善効果についてはこちらの記事をご覧ください。
ヒップラインを支える筋肉を使いやすくなる
ショルダーブリッジでは、お尻や太ももの裏側を中心に筋肉を使います。これらの筋肉を継続的に使うことで、ヒップラインを支える筋肉を意識しやすくなり、日常生活でも使いやすくなることが期待できます。
体幹が安定し、姿勢を保ちやすくなる
身体を持ち上げた姿勢を維持するためには、お腹や背中など体幹の筋肉が重要な役割を果たします。体幹が安定すると、立っているときや座っているときの姿勢を保ちやすくなり、長時間同じ姿勢で過ごす際にも身体への負担を軽減しやすくなります。
→ピラティスで体幹を鍛えられる効果やメリットはこちらのコラムで解説しています。
日常生活の動きをスムーズにしやすい
ショルダーブリッジでは、股関節や骨盤、背骨を連動させながら動かします。このような身体の使い方は、歩く・立ち上がる・階段を上るなど、日常生活のさまざまな動作にもつながります。普段あまり意識しない筋肉を協調して使うことで、よりスムーズな身体の動きを目指しやすくなるでしょう。
ショルダーブリッジの効果を高めるために意識したいこと
ショルダーブリッジは、回数を多くこなすことよりも、一回一回の動きを丁寧に行うことが大切です。同じ回数でも、意識するポイントによって得られる効果は変わってきます。
まず意識したいのは、呼吸を止めないことです。動作に集中すると息を止めてしまう方も少なくありませんが、呼吸と動きを合わせることで体幹が安定しやすくなり、全身をスムーズに使いやすくなります。
また、お尻をできるだけ高く持ち上げようとする必要はありません。高さを意識し過ぎると腰が反りやすくなるため、肩から膝までが自然なラインになる位置を目安にするとよいでしょう。
さらに、足裏全体で床を押す感覚を持つことも重要です。つま先やかかとだけに力が偏ると、フォームが崩れやすくなります。左右均等に体重を乗せながら動くことで、お尻や体幹も働きやすくなります。
最初は思うように動けなくても問題ありません。フォームを意識しながら無理のない範囲で継続することが、ショルダーブリッジの効果を十分に引き出すポイントです。
ショルダーブリッジの効果を高めるポイントと注意したいこと

ショルダーブリッジは比較的取り組みやすいエクササイズですが、フォームが少し崩れるだけでも、狙った筋肉に刺激が入りにくくなったり、腰や首へ余計な負担がかかったりすることがあります。ここでは、よくある間違いやその原因、さらにマシンピラティスで取り組むメリットについて解説します。
よくある間違ったフォーム
ショルダーブリッジで特に多いのが、腰だけを反らせるようにして身体を持ち上げてしまうケースです。お尻ではなく腰を大きく反らせると、腰部へ負担が集中しやすくなり、本来使いたい筋肉を十分に活用できません。
また、首や肩に力が入り過ぎることもよく見られます。本来は肩から首まわりをリラックスさせた状態で行うエクササイズですが、必要以上に力が入ると、肩こりや首の疲れにつながることがあります。
そのほか、膝が左右へ開いたり閉じたりしてしまう場合も注意が必要です。膝の位置が安定しないと骨盤も傾きやすくなり、左右の筋肉を均等に使いにくくなります。
フォームが崩れているかどうかは、自分では気付きにくいことも少なくありません。鏡で姿勢を確認したり、動画を撮影したりすると、客観的にフォームを見直しやすくなります。
ショルダーブリッジがうまくできない原因
「思ったよりお尻に効かない」「身体を持ち上げるのが難しい」と感じる場合は、筋力だけでなく身体の使い方が影響していることがあります。
例えば、股関節の動きが硬いと、お尻を持ち上げる動作がスムーズに行えず、腰で無理に補おうとしてしまうことがあります。また、お腹の力が抜けてしまうと体幹が安定せず、姿勢を維持しにくくなることもあります。
さらに、お尻を使う感覚がまだ身についていないケースも珍しくありません。日常生活では太ももの前側ばかりを使う癖がある方も多く、そのままショルダーブリッジを行うと、お尻よりも太ももばかり疲れてしまうことがあります。
最初から完璧に行える必要はありません。動きの大きさよりも、正しいフォームを意識しながら少しずつ身体の使い方を覚えていくことが大切です。
マシンピラティスでショルダーブリッジを学ぶメリット
ショルダーブリッジは自宅でも取り組めるエクササイズですが、正しいフォームを身につけたい場合は、マシンピラティスを活用する方法もあります。
例えば、リフォーマーやキャデラックなどのピラティスマシンでは、スプリングのサポートや負荷を利用しながら動きを確認できるため、身体の使い方を理解しやすくなります。自分では気付きにくい姿勢の癖も確認しやすく、無理のないフォームで練習できる点がメリットです。
また、インストラクターが姿勢や骨盤の位置、足の使い方などを細かく確認しながらアドバイスを行うことで、一人では気付きにくい改善点も把握しやすくなります。初心者の方はもちろん、「自己流で続けているけれど正しくできているか不安」という方にも適しています。
ショルダーブリッジはシンプルな動きだからこそ、細かなフォームによって効果が変わりやすいエクササイズです。マシンやインストラクターのサポートを活用することで、より効率的に正しい動きを身につけやすくなるでしょう。
→マシンピラティスの効果全般についてはこちらの記事で解説しています。
ショルダーブリッジに関するよくある質問

ショルダーブリッジは自宅でも取り組みやすいエクササイズですが、実際に始めてみると「毎日続けてもいいの?」「腰が痛いときはどうすればいい?」など、さまざまな疑問を持つ方も少なくありません。ここでは、ショルダーブリッジについてよくある質問にお答えします。
ショルダーブリッジは毎日行っても大丈夫ですか?
基本的には、正しいフォームで無理のない範囲であれば、日々の運動習慣の一つとして取り入れやすいエクササイズです。ショルダーブリッジは激しい運動ではなく、姿勢や身体の使い方を意識する基本的なエクササイズのため、継続することで身体の動きを覚えやすくなります。
ただし、筋肉痛が強く残っている場合や、身体に痛みや違和感がある場合は無理をせず休むことも大切です。体調に合わせて回数や頻度を調整しながら続けるようにしましょう。
腰が痛くなる場合はどうすればいいですか?
ショルダーブリッジで腰が痛くなる場合は、フォームが崩れている可能性があります。特に、お尻を高く持ち上げようとして腰だけを反らせてしまうと、腰への負担が大きくなりやすくなります。
一度、持ち上げる高さを少し低くしてみたり、お腹やお尻を意識しながら動いてみたりすると改善することがあります。また、痛みが続く場合や無理をすると痛みが強くなる場合は、エクササイズを中止し、必要に応じて医療機関へ相談することも検討してください。
お尻ではなく太ももばかり疲れるのはなぜですか?
太ももの前側ばかり疲れる場合は、お尻の筋肉を十分に使えていない可能性があります。また、足の位置が身体から遠過ぎたり、つま先やかかとへ体重が偏っていたりすると、お尻よりも太ももへ負担が集中しやすくなります。
まずは足裏全体で床を押すことを意識し、お尻を軽く締めるような感覚で動いてみましょう。それでも難しい場合は、インストラクターにフォームを確認してもらうことで、自分では気付きにくい姿勢の癖を改善しやすくなります。
→ピラティスが運動が苦手な方でも取り組みやすい理由はこちらのコラムで解説しています。
まとめ
ショルダーブリッジは、ピラティスを代表する基本エクササイズの一つです。シンプルな動きに見えますが、お尻や体幹をはじめとした全身の筋肉をバランスよく使いながら、姿勢や身体の使い方を整えることにつながります。
効果を引き出すためには、お尻を高く持ち上げることよりも、背骨や骨盤をコントロールしながら丁寧に動くことが大切です。また、呼吸と動作を合わせ、無理のない範囲で継続することで、日常生活にも役立つ身体の使い方を身につけやすくなります。
「正しくできているか分からない」「自己流では不安」という場合は、インストラクターのアドバイスを受けながら取り組むことも一つの方法です。ショルダーブリッジを通して正しい身体の使い方を身につけ、より快適な毎日を目指しましょう。
ショルダーブリッジを正しく身につけるために
ショルダーブリッジは、シンプルな動きだからこそフォームによって得られる効果が変わりやすいエクササイズです。自己流では気付きにくい姿勢の癖も、インストラクターと一緒に取り組むことで改善しやすくなります。
FlexFitでは、一人ひとりの体の状態や目的に合わせて、マシンピラティスやマットピラティスを組み合わせながら丁寧にサポートしています。ショルダーブリッジをはじめとした基本エクササイズを正しく身につけたい方は、ぜひお気軽に体験レッスンへお越しください。





