子育ての悩みはピラティスで解消♪ 子育てに必要な体力もついて、心が落ち着く!
子育ては人生において深い喜びと幸福をもたらします。親は子供の成長と発展に寄り添い、愛情とサポートを提供することで、自分自身も豊かな人間性を築き上げることができます。一方で、子育ては経済的、肉体的、精神的、その他様々な困難や挑戦も伴います。ピラティスを実践すると、そんな様々な負担の中でも肉体的・精神的な安定をもたらす事が期待できます。今回は子育てにおける悩みをピラティスが解決できる効果をご紹介します。
子育てにおける悩みと不安
文部科学省の調査によると0-18歳の子供を持つ男女のうち、女性76.4%、男性61.8%、男女合わせて約7割の方が子育てについての悩みや不安を抱えているそうです(文部科学省 令和2年度「家庭教育の総合的推進に関する調査研究~家庭教育支援の充実に向けた保護者の意識に関する実態把握調査~」より)。子育てをしていて感じる負担は、経済的な面がトップで、次いで時間的、そして精神的・肉体的なものとなっています。
また親が持つ悩みは子供の年齢によっても違います。産後〜乳児期は産後の疲弊した身体で付きっきりの子育てによる身体の不調、ある程度自分のことができるようになる幼児期から小学生は体力的な面、そして思春期以降となると体力的な面よりも精神的な点での悩みが増えます。ピラティスは身体だけでなく心にも働きかけるため、産後から思春期まで子育て全般に渡って、親の心と身体に様々な効果をもたらすことが期待できます。
妊娠・出産後のピラティスはママの心と身体のケアに効果的♪
子育ての始まりである妊娠、そして出産後の心と身体のケアにはピラティスが大変効果的です。人生の大イベントである出産を経た女性はホルモンの分泌量の変動や、体力の消耗から心身共に大変不安定になってしまいます。
骨盤の歪みの改善
女性は妊娠すると、リラキシンやプロゲステロンといった女性ホルモンの分泌量が増加し、骨盤の骨同士を繋いでいる靭帯が緩み、出産の際、赤ちゃんが通れるように身体が変化していきます。これは産後に少しずつ元に戻っていきますが、うまく戻らないなど個人差もあり、痛みを伴う場合もあります。ピラティスでは骨盤の下で子宮などを支えている骨盤底筋群というインナーマッスルを鍛えられるため、産後の骨盤の歪みの改善に効果的です。また、骨盤底筋群を鍛えることは産後に多い尿漏れなどの症状改善も期待できます。
肩こり・腰痛・関節痛・背中の痛みなどの軽減
出産直後から、赤ちゃんのお世話は休む間もなく始まります。出産という腰や骨盤などに大きな負担をかけた後に慣れないお世話をしていくことで、身体のバランスが崩れあちこちに痛みを伴うことがあります。ピラティスでは無理なく姿勢改善に繋がる筋力アップや正しい姿勢への意識付け、背骨周辺の筋力や柔軟性の向上で肩こり・腰痛・関節痛・背中の痛みの軽減効果が期待できます。
産後うつ・マタニティーブルーの軽減
後述の通り、ピラティスは身体への効果だけでなく心に働きかけるエクササイズでもあります。そのストレス解消・心を落ち着かせる効果は産後うつ・マタニティーブルーの軽減に役立ちます。
ピラティスが妊娠中にもたらす効果については以前のコラムもチェック!
産後のピラティスの心と身体に働きかける効果は以前のコラムもチェック!
乳児期〜幼児期に必要な体力づくりに!
産後の不安定な身体の時期が落ち着いても、乳幼児期の子育ては体力との勝負と言えます。日常的に抱っこやおんぶをしなければならず、その他にも授乳、オムツ替え、お風呂、寝かしつけなどの日常的なケアが待っています。乳児の時は数時間おきの授乳で、睡眠不足や疲労感がつきものです。幼児期は自己主張が強まり、注意や対応が必要な場面も増えます。
ピラティスは体幹を中心に強化することで、育児や日常の活動に必要なエネルギーと持久力を高め、体力と姿勢を改善をサポートするのに役立ちます。育児作業は、同じ動作の繰り返しや両手で違う作業、抱っこやおんぶなどの身体の負担も大きく、身体のバランスを崩しがちです。ピラティスで背中や腹筋を強化することで身体のバランスを改善し、負担を軽減できます。ピラティスのストレッチ効果とアライメント(身体の左右バランスや姿勢)を正していく効果により、身体のバランスが整い疲労を軽減し、安定性を高めるため、ケガの予防にも役立ちます。
小学生の親にありがちな身体の不調を改善!
厚生労働省の調査によれば女性の第一子出生平均年齢は30.7歳(令和元年次)です(厚生労働省「令和3年度「出生に関する統計」の概況」より)。そのため、小学生の子を持つママは40代前後〜の年齢の方が多いと考えられます。女性の場合、40歳を過ぎた頃から前述のプロゲステロンやエストロゲンといった女性ホルモンが減少し、ホルモンバランスの乱れによって様々な身体の不調が出てきます。
一方で幼児期後期〜小学生の子供はエネルギーの塊とも言えるほど活発で好奇心旺盛な時期であり、常に動き回り、探求心に溢れています。学習や社交活動、スポーツや遊びなど、さまざまな活動に興味を持ち、エネルギッシュな行動が目立ちます。親はそのエネルギッシュな行動に寄り添い、遊び相手や習い事の送り迎えをするなど、多くのサポートを行うため、疲労が溜まりやすく体調管理が疎かになりがちです。
ピラティスでは背骨を意識するエクササイズが多いため背骨の中の神経や髄液が刺激され、自律神経を整える効果が期待されます。またピラティスの胸式呼吸は自律神経に働きかけ、頭や身体を活性化させます。こうした動きと呼吸のリズムは幸せホルモンと言われるセロトニンの分泌を促すため、疲労感の回復や様々な不調改善に効果的と言われています。
心身がリフレッシュして思春期の子供と向き合える
子供の成長や発達にとって重要な時期である思春期の子育ては体力面でのサポートは少なくなってきます。一方で子供の身体的、感情的、社会的な変化が多く起こるため、子供と親の両方にとって挑戦的な時期であり、親は子供の変化や成長に対する悩みや心配事で多くのストレスを抱えることがあります。親のストレスが高まると、親子関係に悪影響を及ぼす可能性があるため、適切な対処方法が必要です。
ピラティスは心と体のリラックスを促す効果があり、親のメンタルヘルスを改善し、ストレスを軽減するのに役立ちます。 ピラティスのエクササイズによる体・精神の集中(内観)と胸式呼吸がリラックス効果をもたらします。また身体を動かしてストレス軽減・リラックスすることで睡眠の質が向上し、メンタルの安定に好循環な効果が期待できます。この心の安定効果は産後うつから思春期まで、子育て全般に役立つと言えます。
ピラティスのストレス解消効果については以前のコラムもチェック!
親子一緒にピラティスを実践するとメリットがたくさん!
子供と一緒にピラティスを実践することは親子双方に非常にメリットがあります。ピラティスの姿勢改善効果は成長期の子供にとって特に重要です。正しい姿勢は骨格の発育やバランスの向上にもつながります。ピラティスは特に腹部や背中の筋肉を強化する効果があります。これにより、子供の身体全体の安定性が向上し、スポーツや日常生活でのパフォーマンスが向上するでしょう。
またピラティスは柔軟性を高める効果も高く、子供が成長する様々な場面でケガの予防や運動の質を向上させることができます。更に思春期で心が不安定なお子さんに集中力の向上やストレス解消などの効果をもたらします。親子でピラティスを一緒に行うことで円滑なコミュニケーションを取ることができ、円満で笑顔あふれる家庭に繋がる可能性もあります。
まとめ
妊娠・出産から思春期まで、子育てという人生の大イベントにおいてピラティスを継続して行うことは様々なシーンで役立つ点をご紹介してきました。産後の肉体的なお悩み、乳幼児期〜小学生までの体力的なお悩みや不調改善、更に思春期の難しい年頃の子供と接するための親の心身のリフレッシュ、とピラティスは様々な効果が期待できます。ぜひ生活の中にピラティスを取り入れて円満な家庭づくりに役立ててみてください♪
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