ピラティスでゴルフが上達する理由|体幹強化と安定したスイングを目指す

近年、若い世代や女性を中心にゴルフを始める方が増えています。興味を持って始めてみたものの、「止まっているボールを打つだけなのに難しい」「思うように飛ばない」と感じている方も多いのではないでしょうか。
ゴルフでボールをより遠くへ、そして正確に飛ばすためには、ブレない安定した体幹、関節の可動域や柔軟性、さらにショット時の集中力が重要になります。
こうした身体と心の土台づくりに役立つトレーニングとして注目されているのがピラティスです。実際に、世界最高峰の大会に出場するトップゴルファーの中にも、トレーニングの一環としてピラティスを取り入れている選手がいます。本記事では、ピラティスがゴルフのパフォーマンス向上にどのように役立つのかを、「体幹」「スイングの安定」「怪我の予防」「集中力」という観点からご紹介します。
体幹を強化してブレない安定した身体をつくる

ゴルフで飛距離を伸ばし、狙った方向へ正確に打つためには、スイング時にブレない安定した身体が欠かせません。その土台となるのが「体幹」です。ピラティスは、ゴルフに必要な体幹機能を内側から整えるトレーニングとして役立ちます。
ゴルフに必要な「体幹」とは
体幹とは、首から上と手足を除いた胴体部分を指します。中でも重要なのが、身体の深層部にあるインナーマッスルです。例えば腹横筋はコルセットのように腹圧を高め、腰や体の軸を安定させます。また、骨盤の底に広がる骨盤底筋群は内臓を支え、骨盤の安定に関わります。さらに、肩の奥に位置する肩甲下筋は肩関節の安定を助け、スイング動作を支えます。
→ピラティスが体幹強化に適したエクササイズである理由については別のコラムで解説しています。
ピラティスがインナーマッスルに働きかける理由
ピラティスでは軽度の負荷でゆったりと一定のリズムの動きを行いながら、インナーマッスルにアプローチします。呼吸と動作を連動させることで、お腹を引き締めた状態を保ちやすくなり、腹横筋や骨盤底筋の働きが高まります。
体幹強化がスイングの安定につながる
インナーマッスルを中心に体幹が強化されることで、スイング時の身体の軸が安定します。その結果、地面からの力を効率よく身体全体へ、そしてクラブヘッドへと伝えやすくなり、ブレの少ない安定したスイングにつながります。
スムーズで安定したスイングができる

スイングを真似しようとしても、思うように身体が動かないと感じたことがある方は多いのではないでしょうか。安定したスイングには、体幹だけでなく、関節の可動域や筋肉の柔軟性も重要な要素となります。
股関節と肩甲骨の可動域がスイングを左右する
ゴルフでは両足を地面につけた状態でスイングを行うため、股関節が骨盤回旋の軸となります。股関節がスムーズに動くことで、十分なスイング幅を確保しやすくなります。また、肩甲骨の可動域はスイングの大きさに直結し、飛距離にも影響します。
柔軟性と捻転差が飛距離アップにつながる
身体全体の柔軟性が高まると、スイング時の上半身と下半身の捻転差を大きくしやすくなります。この捻転差が生まれることで、より大きなエネルギーを生み出し、飛距離アップにつながります。
→ピラティスの柔軟性を高める効果については別のコラムで解説しています。
ピラティスで可動域とアライメントを整える
ピラティスでは筋肉を伸ばしながら鍛える「伸張性収縮」によってインナーマッスルを強化します。これによりストレッチ効果とともに、重力や日常動作のクセで乱れたアライメントを整えることができます。常に正しい骨や関節の位置を意識するため、背骨や筋肉の不均衡が整い、関節の可動域と柔軟性の向上が期待できます。
怪我の予防になる

ゴルフは左右非対称の動作を繰り返すスポーツのため、身体のバランスが崩れやすく、腰や肩に負担がかかりやすい特徴があります。ピラティスは、こうしたゴルフ特有の負担を軽減する点でも役立ちます。
左右差による身体への負担
スイング動作を繰り返すことで、身体の使い方に左右差が生じやすくなります。その結果、腰や肩、背中に過度な負担がかかり、違和感や痛みにつながることがあります。
体幹と背骨周辺を安定させる効果
ピラティスでは体幹や背骨周辺のインナーマッスルを鍛えることで、無理なく正しい姿勢を保ちやすくなります。身体の左右バランスが整うことで、背中や首への圧力が軽減され、怪我の予防につながります。
→ピラティスがインナーマッスルに効き体が整う効果については別のコラムで解説しています。
正しい身体の使い方を身につける
エクササイズ中は身体のすみずみまで意識を向け、正しい筋肉を使う感覚を養います。その結果、スイング時も無理なく身体をひねりやすくなり、腰や肩への負担を抑えることができます。
ショットの際に必要な集中力が身に付く

ゴルフはメンタルの影響を受けやすいスポーツであり、集中力が結果を左右する場面も少なくありません。正確なショットを行うためには、身体だけでなく心の状態も重要です。
ゴルフにおける集中力の重要性
ゴルフでは、ショットにかける時間は短い一方で、待ち時間が長くなりがちです。周囲の音や景色、天候、他人の視線、ミスへの不安などに左右されず、ショットに集中する力が求められます。
ピラティスが「内観力」を高める理由
ピラティスでは、動きや呼吸、重心、骨の位置など、自身の身体の状態を細かく意識します。この内観的なトレーニングを通して、自分の身体と心に向き合う習慣が身につきます。
集中力の向上がショットの安定につながる
雑念を減らし、身体と心を結びつけることで集中力が高まると、動きがより正確になり、筋肉もスムーズに反応しやすくなります。その結果、ショットに集中しやすくなり、安定したプレーやスコア向上が期待できます。
まとめ
ピラティスは、体幹を内側から安定させ、関節の可動域や柔軟性を高めることで、ゴルフに必要なスムーズで安定したスイングを支えます。また、身体の左右バランスを整えることで、腰や肩への負担を軽減し、怪我の予防にもつながります。さらに、呼吸や動きに意識を向けることで集中力が高まり、ショットに向き合う姿勢そのものを整える効果も期待できます。
プロゴルファーはもちろん、これからゴルフを楽しみたい初心者の方にとっても、ピラティスは身体づくりの基礎として取り入れやすいトレーニングです。ゴルフをより安定して楽しみたい、パフォーマンスを高めたいと感じている方は、ピラティスを日々のトレーニングに取り入れてみてはいかがでしょうか。
ピラティスに興味を持った方は、体験レッスンを通して実際の動きや身体の変化を感じてみるのも一つの方法です。ご自身の身体の状態に合わせたサポートを受けながら、無理のない形で取り入れてみてはいかがでしょうか。







