男性にこそピラティスがおすすめな理由|「女性専用」はもう古い!
2023年2月19日公開(2025年7月24日更新)

「ピラティス」と聞くと女性向けのエクササイズという印象が強いかもしれません。実際、「女性専用」のスタジオも多くあります。しかしピラティスは第一次世界大戦で負傷した兵士のリハビリが元として生まれた、むしろ男性由来のメソッドです。近年ではトップアスリートや多忙なビジネスマンがこぞって取り入れ、その効果は科学的にも裏付けられています。今回は男性にこそピラティスがおすすめな理由とその効果を徹底解説していきます。
なぜ今、一流の男性はピラティスを選ぶのか?
ビジネスマンの職業病を根本から断ち切る

多くのビジネスマンは年齢を重ねるとともに様々な身体の不調に悩まされています。長時間のデスクワークは背骨の自然なS字カーブを崩し、体幹を司るインナーマッスルの機能低下を招きます。その結果、腰椎を支える多裂筋や腹横筋が働かず、腰痛・肩こりを常態化させます。このビジネスマンの職業病とも言える肩こり・腰痛の改善にピラティスは効果的です。ピラティスは骨盤と背骨をニュートラルに整えつつ、一つひとつの椎骨を意識して動かします。またこの骨盤と背骨をしっかりと支える筋肉を鍛えるため、姿勢を根本から再教育できます。マッサージなどの一時的対処ではなく「痛みを出さない動き方」を身体に覚え込ませることで、こうした職業病と決別できるのです。
ピラティスの肩凝り改善効果、腰痛改善効果についてそれぞれチェック!
スポーツの伸び悩みを打破する

ゴルフの飛距離、サッカーのキック力、長距離ランの安定——これらはアウターマッスルだけでは頭打ちになります。ピラティスは体幹を構成するコアマッスル(腹横筋・多裂筋・骨盤底筋群・横隔膜)に加え、腸腰筋や肩甲下筋といったインナーマッスルを協調させ、関節可動域を広げます。その結果、力の伝達ロスが減り、最小限の出力で最大のパワーを発揮させます。これは同時にケガ予防にも直結します。多くの一流アスリートが基礎トレーニングに組み込んでいるのも納得です。
ピラティスがアスリートのパフォーマンスを高める理由、ゴルフが上達する理由についてもチェック!
「機能的で美しい身体」という新常識

エクササイズの主目的を筋力量の増加としている男性は多いです。特に胸筋、上腕二頭筋、腹直筋(シックスパック)など、いわゆる「男らしさ」を象徴する特定の筋肉を過度にトレーニングする方も少なくありません。しかし、一部の筋肉のみを鍛えることは身体に不均衡を生んでしまい、痛みや怪我の原因になりかねません。一方でピラティスは全身を内側から鍛え、“長くしなやか”に使うことを目指します。インナーマッスルが活性化し骨格が整うことで、外側のアウターマッスルも均整よく発達します。スーツの映える逆三角形や引き締まったウエストが自然に手に入り、動ける身体という本質的な美しさも獲得できます。
ピラティスが男性の心身にもたらす具体的効果
柔軟性UPでパフォーマンスが向上

一般的に男性の方が女性より柔軟性が低く、身体が硬い傾向があります。これは単なるイメージではなく、男性ホルモンであるテストステロンの影響により、筋肉量が増加しやすく柔軟性が低下する傾向があります。ピラティスでは動き自体にストレッチ効果があり、筋肉の柔軟性を向上させます。またピラティスの呼吸法は動きは全身へ酸素を行き渡りやすくし、これによって動き自体が活発化、ひいては柔軟性の向上に繋がります。これは日常生活や前述のスポーツなどでのパフォーマンス向上にも繋がります。
痛みの改善と圧倒的なケガ予防

ピラティスの基本姿勢「ニュートラルポジション」は骨盤と背骨が最も効率的に連動する状態です。このニュートラルの姿勢をキープしながら動くことで腰椎・股関節・肩関節への集中ストレスを軽減させます。左右差を補正し、アンバランス由来のケガを未然に防ぎます。特に腰痛持ちの男性は腹横筋が弱いことが多く、同筋を意識的に活性化させるピラティスは効果的です。
ストレス社会を勝ち抜く「動く瞑想」と集中力向上

一般的に男性は女性よりも社会的な責任や期待が大きくなりやすい一方で、自分の弱さを表現することに抵抗がある方が多いと言われています。また生物学的にも男性はテストステロンの分泌が多く、これはストレスホルモンであるコルチゾールと競合するため、ストレス反応が強くなる傾向があります。更に男性は女性よりも交感神経が優位に働く傾向があるため、ストレスがかかると交感神経系が過剰に反応し、ストレスホルモンの分泌が増加することがあります。
こうしたストレスの増加は、男性の高血圧、心臓病、その他のさまざまな健康問題、更には心の問題にも直結しています。胸式呼吸を用いたピラティスは交感神経・副交感神経のバランスを整え、心拍数と血圧を安定させます。さらに動きに呼吸を同期させるプロセスは「今この瞬間」に意識を向けるので集中力を高めます。こうすることで脳内がクリアになり、仕事の集中力や判断力が向上すると言われています。
代謝アップとホルモンバランス調整で“太りにくい身体”へ

ピラティスは全身の筋連鎖を使った低衝撃エクササイズなので、継続しやすいのが特徴です。筋ポンプ作用が活性化して血流が改善し、基礎代謝が向上します。さらに深い胸式呼吸により横隔膜が上下し、自律神経が整うことでテストステロンの分泌が適正化すると示唆されています。その結果、内臓脂肪の蓄積を防ぎ、ビジネスマンに多い肥満のリスクの低減に繋がります。
初心者男性の不安を解消!後悔しないスタジオ選びと始め方
男性が必ず押さえたいスタジオチェックポイント

初めてスタジオを探す際は「男性インストラクターの有無」「男性ウェルカムの雰囲気」「マシン設備の充実度」の3点を軸にしましょう。同性インストラクターがいると、前屈の硬さや股関節の詰まりなど男性特有の悩みを共有しやすく、長期的な目標設定もスムーズです。またマシン設備が充実しているスタジオであれば、男性のさまざまなニーズに合わせたエクササイズを行うことができます。更に男性が居心地良くエクササイズに集中できる雰囲気かどうかも確認しましょう。
マシン vs. マット——あなたに合うのはどっち?

マシンピラティスはマシンが動きをサポートしながら正しいフォームを提示してくれるため、初心者でも体幹を意識しやすく、短期間で効果を実感しやすいのが魅力です。一方マットピラティスは自重だけで行うため、体幹コントロール能力がより試されますが、オンラインや自宅でも続けやすいメリットがあります。スタジオでマシンに慣れ、日常はマットでセルフエクササイズというハイブリッド活用が理想的です。
体験レッスンで必ず確認したいポイント

体験レッスンは「インストラクターの説明が具体的で分かりやすいか」「短時間でも身体の変化を感じられるか」「スタジオの雰囲気が継続しやすいか」を評価軸にしましょう。カウンセリングで生活習慣や目標を丁寧にヒアリングし、適切なエクササイズを提案してくれるかどうかは、今後の上達スピードを大きく左右します。
目的別比較!ピラティスとヨガ、筋トレの最適な使い分け
ピラティス vs. ヨガ

ピラティスは身体機能の向上とリハビリを目的に発展し、骨盤と背骨の安定を重視します。一方ヨガは古来より精神面も含めた心身の調和を目的に発展し、長い静止姿勢と腹式呼吸で副交感神経を優位に導きます。姿勢改善やスポーツパフォーマンス向上を目指すならピラティス、リラクゼーションやストレス軽減を重視するならヨガが適しています。
ピラティス vs. 筋トレ(ウェイトエクササイズ)

ピラティスは体幹を中心としたインナーマッスル活性で骨格を整え、しなやかな引き締め効果が特徴です。筋トレはアウターマッスルを高負荷で刺激し、筋肥大とパワー向上を狙います。見た目のボリュームを求める場合は筋トレ、機能的な安定と動作効率を求める場合はピラティスがおすすめです。両者は対立ではなく補完関係にあり、ピラティスで体幹を整えた後に筋トレを行うとフォームの安定とケガ予防に大きな相乗効果が期待できます。
まとめ
一流の男性がピラティスを選ぶ理由は、ビジネスパフォーマンスの向上、スポーツ能力の飛躍、機能的で美しい身体づくりという三大メリットに直結するからです。腰痛・肩こりといった慢性的な悩みから、メタボ予防や集中力向上まで幅広くサポートし、年齢を重ねても動ける身体を維持できます。ピラティスを心身を整えるメソッドとして選び、新たな一歩を踏み出してみませんか。ピラティスはあなたの身体の潜在能力を引き出し、仕事も趣味も、そしてこれからの人生そのものを豊かにしてくれるはずです。
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