ストレッチでは足りない?ピラティスで柔軟性&筋力を向上!
「ピラティスはストレッチと同じような動きに見えることがあるけどどう違うの?」
ピラティスは柔軟性の向上効果が高いこともあり、そんな疑問を持たれる方もいることでしょう。一見、似たような動きもありますが、ピラティスとストレッチは異なる目的と効果を持つエクササイズです。ピラティスは「その呼吸法と動きで身体全体のバランスを整える」という目的があり、ストレッチは「筋肉を伸ばして柔軟性を高める」ことが主な目的です。今回はそんなピラティスとストレッチの違い、動的・静的ストレッチについて、そしてピラティスにストレッチ効果も含まれることで得られるメリットなどをご紹介します。
ピラティスとストレッチの共通点と違い
✔︎共通点
ピラティスとストレッチの共通点は、どちらも「柔軟性の向上」や「ケガの予防」に効果がある点です。ストレッチは、筋肉を意識的に伸ばすことで柔軟性を高め、運動前後のケガの予防や疲労回復を促進します。ピラティスはエクササイズの中で筋肉を伸ばす動きを含んでいるため、身体の強度と安定性を高めながら柔軟性を向上させる効果が期待できます。どちらも呼吸を意識して行い、身体を整えます。
✔︎違い
一方、ピラティスは「動きの中で筋力と柔軟性を同時に高める」ことが特徴です。特に体幹を中心に身体の深層部にあるインナーマッスルを鍛え、関節を安定させ、ひいては身体の安定性を向上させます。ストレッチが筋肉を「伸ばす」ことを重視するのに対し、ピラティスは筋肉や骨格にも意識を向けるため「伸ばす」と「鍛える」を同時に行うのが大きな違いです。
たとえば、ハムストリングス(太ももの裏側の筋肉)を例に挙げると、ストレッチでは座った状態で前屈し、筋肉を静的に伸ばしますが、ピラティスでは「ロールアップ」と呼ばれる動作の中で、ハムストリングスを伸ばしつつ腹筋(腹直筋や腹斜筋)を使って身体をコントロールする動きが求められます。この違いが、単なる柔軟性向上にとどまらず、体幹の安定性や姿勢の改善にもつながるのです。
動的ストレッチと静的ストレッチ
ストレッチには大きく分けて「動的ストレッチ(ダイナミックストレッチ)」と「静的ストレッチ(スタティックストレッチ)」の2種類があります。
✔︎動的ストレッチ
動的ストレッチは、動きを伴いながら筋肉を伸ばすストレッチ方法です。ウォーミングアップの際に取り入れられることが多く、関節の可動域を広げ、筋肉の温度を上げる(身体を温める)効果があります。たとえば、「腕を大きく回す」「脚を前後に振る」といった動きがこれに該当します。これにより、運動前に筋肉や神経の活動が高まり、怪我のリスクを軽減したりスポーツパフォーマンスを向上できます。
✔︎静的ストレッチ
静的ストレッチは、特定の姿勢で筋肉を一定時間伸ばし続けるストレッチ方法です。運動後のクールダウンや寝る前などに用いられることが多く、筋肉の緊張を和らげ、リラックス効果を得られます。たとえば、脚を開脚して前屈する「開脚ストレッチ」や、ふくらはぎを伸ばす「アキレス腱伸ばし」がこれに該当します。静的ストレッチは、筋肉の柔軟性を高めて可動域を広げるだけでなく、老廃物を排出し疲労回復やストレス軽減にも効果があります。
ピラティスは動的・静的ストレッチ効果あり!
ピラティスでは、動的ストレッチと静的ストレッチの要素が自然と取り入れられています。そのため、ピラティスを行うことで、両方のメリットを一度に得ることが可能です。
✔︎動的ストレッチの要素
ピラティスは様々なエクササイズの中に動きを伴いながら筋肉を伸ばす、動的ストレッチ要素が含まれています。例えば「スワン」はうつ伏せから上体を反らせる動作で、脊柱をしなやかに動かしながら背中や腰を伸ばします。他にも「ロールアップ」は仰向けから背骨を一つずつ丸めるように上体を起こす動作で、腹直筋を使いながら背中やハムストリングスを動的にストレッチします。これらの動作を通じて、柔軟性と筋力が同時に鍛えられるのがピラティスの大きな特徴です。
✔︎静的ストレッチの要素
一方、ピラティスには特定のポーズを一定時間保持する静的ストレッチの要素を含む動きもあります。例えば「シングルレッグストレッチ」では、仰向けの姿勢で片脚を胸に引き寄せる動作を行い、ハムストリングスや大臀筋を静的に伸ばします。他にも「スパインストレッチ」では、足を前に伸ばした座位の姿勢で背中を丸めながら前屈し、背中やハムストリングスを伸ばします。これらの動作は、ストレッチ効果だけでなく、体幹の安定性や姿勢の改善にもつながります。
このようにピラティスでは動的・静的ストレッチそれぞれの要素が取り入れられているため、筋肉を伸ばして強化し、可動範囲を広げます。そのため身体に強度と安定性を兼ね備え、可動範囲が広がり身体の機能改善やパフォーマンス向上に役立ちます。
まとめ
ピラティスとストレッチは、どちらも柔軟性の向上や身体のケアに効果がありますが、ピラティスは「動的ストレッチ」と「静的ストレッチ」を同時に行うことができ、筋力向上や体幹の安定性も得られ、身体全体を鍛え整えことができるのが大きな魅力です。ストレッチとピラティス、両方をうまく取り入れて健康的な生活を送りましょう♪
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