パーソナルピラティスとは?効果・メリット・向いている人まで徹底解説
2025年2月25日公開(2025年12月26日更新)

「朝起きると背中や腰が固まったように感じる」
「デスクワークが続くと肩や首が重くなる」
こうした小さな身体の不調を抱えながらも、「運動が苦手」「自分に合った方法が分からない」といった理由から、身体のケアを後回しにしている方は少なくありません。こうした不調の多くは、筋力不足だけでなく、姿勢のクセや身体の使い方の偏りが積み重なって生じているケースも多く見られます。そこで注目されているのが、パーソナルピラティス、つまりパーソナル(プライベート)レッスン形式のピラティスです。パーソナルピラティスは、インストラクターと受講者が1対1で行うレッスン形態で、数ある受講スタイルの中でも最も一人ひとりの身体や目的に寄り添うことができる方法といえます。今回はパーソナルピラティス(パーソナルレッスン)の特徴や効果、向いている人の傾向、レッスンを有意義なものにするためのポイントまでを、分かりやすく解説していきます。
→パーソナルレッスン×マシンピラティスで叶える理想の身体づくりについては別のコラムで解説しています。
パーソナルピラティスとは?グループレッスンとの違い
パーソナルピラティスの価値を理解するためには、まず「どのようなレッスン形態なのか」、そして「他のレッスンと何が違うのか」を知ることが大切です。
パーソナルピラティスの基本的な意味

パーソナルピラティスとは、インストラクターと受講者が1対1で行うマンツーマンのレッスン形態を指します。スタジオによって「プライベートレッスン」、「パーソナルレッスン」、「個人レッスン」、「マンツーマンレッスン」と呼ばれることもありますが、いずれも同様に、個別指導を前提としたレッスン形態です。運動の目的や身体の特徴は一人ひとり異なるため、画一的な内容では十分な効果を得にくい場合があります。パーソナル(プライベート)レッスンでは、カウンセリングや身体の状態の確認を踏まえたうえで、その人に合ったエクササイズ内容や進行ペースが組み立てられます。こうした点から、パーソナルレッスンは数ある受講スタイルの中でも、最も個別性が高く、柔軟に対応できる方法といえるでしょう。
グループレッスンとの違いと、効果を感じやすい理由

グループレッスンでは複数名が同じ流れでエクササイズを行うことが一般的なため、全体のリズムや雰囲気を楽しみながら身体を動かせる反面、インストラクターが一人ひとりの動きを細かく確認する時間には限りがあります。
一方、パーソナルピラティスでは、インストラクターが付きっきりで受講者の身体の動きをチェックします。そのため姿勢やフォームのわずかなズレもその場で修正でき、結果として他のレッスン形態よりも効果を早く実感しやすい傾向があります。特にピラティスで重視されるインナーマッスルは自分では意識しにくい筋肉です。例えば、腹部の深層にある腹横筋、背骨を支える多裂筋、骨盤の底を支える骨盤底筋群などは、正しい意識と動かし方が分からなければうまく使えません。パーソナルレッスンでは、
「息を吐きながら下腹部を薄く引き込みましょう」
「骨盤の底をやさしく引き上げる感覚をつくりましょう」
といった具体的な指示を受けながら動くことができるため、正しい筋肉へのアプローチが可能になります。
安心して取り組めるというメリット

パーソナルピラティスは、初心者の方や不調を抱えている方にとっても安心感のあるレッスン形態です。インストラクターが常にそばで動きを確認しているため、無理な負荷がかかりそうな場合にはすぐに調整が行われます。またインストラクターが付きっきりで動きを見ているということは、細かなミスも見逃さず指摘してくれるということです。ピラティスは細かい動きが多いため、一見インストラクターと同じ動きをしていると思っても実は異なるアプローチの仕方をしている場合があるので、この点が非常に重要となります。こうしたサポート体制があることで、不安を感じることなくエクササイズに集中できるのも大きな特徴です。
パーソナルピラティスで得られる主な効果
パーソナルピラティスは「マンツーマンで指導を受けられる」という形式そのものが目的ではなく、その個別性を活かして、より確かな変化を目指すための手段です。
姿勢改善と体幹強化へのアプローチ

ピラティスでは、身体の土台となる体幹を安定させることを重視します。パーソナルピラティスでは、骨盤や背骨の位置、呼吸の使い方を細かく確認しながら進めるため、姿勢の乱れに対して的確なアプローチが可能です。特に現代人に多いデスクワーク中心の生活では、腹部や背中のインナーマッスルが使われにくくなりがちです。マンツーマン指導により、どの筋肉をどのタイミングで使うのかを理解しながら動くことで、安定した体幹づくりにつながります。
→ピラティスの姿勢改善効果については別のコラムで解説しています。
パーソナルピラティスだからこそ可能なマシン・マットの最適な使い分け

パーソナル(プライベート)レッスンの大きな特徴のひとつが、受講者の目的や身体の状態に応じて、使用するツールを柔軟に選べる点です。リフォーマー、チェア、キャデラックといったピラティスマシンはもちろん、マットワークや必要に応じたウエイトトレーニングを組み合わせることで、より効果的なレッスン構成が可能になります。インストラクターはその日の身体の状態を見極めながら、最適なエクササイズを選択します。これにより、エクササイズの理解が深まり、動きの質を高めながら身体の変化を実感しやすくなるのが、パーソナルピラティスの強みです。
→多彩なマシンを使い分ける本来のマシンピラティスの魅力については別のコラムで解説しています。
ボディラインの引き締めと見た目の変化

パーソナルピラティスでは筋肉をただ鍛えるのではなく、身体全体のバランスを整えながら使える筋肉を増やしていくことを重視します。そのためいわゆる「部分的に太くなる」「力みすぎてしまう」といった状態になりにくく、自然でしなやかなボディラインを目指しやすい点が特徴です。受講者がどこに力を入れやすいか、逆に使えていない筋肉はどこかといった点を細かく確認しながらエクササイズが進められます。例えば、腹部を引き締めたい場合でも、表層の腹直筋ばかりを使うのではなく、腹横筋や骨盤底筋群といったインナーマッスルを意識した動きへと導くことで、見た目の変化につながりやすくなります。このように、パーソナルピラティスでは「どの筋肉をどう使うか」を理解しながら動くため、単なる運動量に頼るのではなく、効率的にボディラインを整えていくことが可能になります。
→ピラティスの女性らしく美しい身体づくりの効果については別のコラムで解説しています。
不調改善・ケガ予防につながる身体づくり

パーソナルピラティスは身体の使い方を根本から見直す点に大きな特徴があります。肩こりや腰の違和感といった不調は、筋力の不足だけでなく、日常動作における姿勢のクセや、特定の筋肉への負担の偏りが原因となっている場合も少なくありません。マンツーマン形式のレッスンでは、こうしたクセを把握したうえで、必要な筋肉が適切に働くようエクササイズが調整されます。例えば、腰に負担がかかりやすい方の場合、背骨周囲を支える多裂筋や体幹全体の安定性に着目し、無理のない範囲で動きを整えていきます。また、筋肉と関節の連動性を高めることを重視するピラティスは、急な動きにも対応しやすい身体づくりにつながります。こうした点から、パーソナルピラティスは不調の軽減だけでなく、長期的な視点でのケガ予防や身体のメンテナンスにも役立つ方法といえるでしょう。
パーソナルピラティスが向いている人・向いていない人
パーソナルピラティスは高い個別性を持つレッスン形態であるため、特定の目的や状況において大きな効果を発揮します。一方で、すべての人にとって最適とは限らず、ライフスタイルや運動経験によって向き・不向きが分かれる場合もあります。
パーソナルピラティスが向いている人

パーソナル(プライベート)レッスンは、以下のような方に特に適しています。一人ひとりの身体や目的に合わせて進められるため、「何となく動く」運動では満足できない方にも向いています。
- ピラティスや運動が初めてで、正しい動きから身につけたい
- 肩こり・腰の違和感など、不調を感じながら運動を始めたい
- フォームや身体の使い方を細かく確認してほしい
- 限られた時間の中で効率よく効果を実感したい
- 自分の身体の特徴を理解しながら取り組みたい
グループレッスンの方が合うケース

一方で、次のような方にはグループレッスンの方が合う場合もあります。運動の目的や求める体験によっては、必ずしもパーソナルにこだわる必要はありません。
- すでに基本的な動きが身についており、流れのあるレッスンを楽しみたい
- 費用を抑えながら運動習慣を維持したい
- 他の参加者と一緒に身体を動かしてモチベーションを高めたい
併用という選択肢もある

パーソナルピラティスとグループレッスンを併用するという考え方も、有効な選択肢のひとつです。
プライベートレッスンで自分の身体のクセや正しい動きを確認し、その内容をグループレッスンで繰り返し実践することで、理解と定着がより深まります。特に、インナーマッスルの使い方や姿勢の意識は、一度聞いただけでは身につきにくいものです。パーソナルレッスンで得た感覚を、グループレッスンの中で再確認することで、日常生活の中でも自然に活かしやすくなります。このような併用は、無理なく継続しながら身体を整えていきたい方にとって、現実的かつ効果的な方法といえるでしょう。
実りあるパーソナルピラティスにするためのポイント
パーソナルピラティスは、ただ受講するだけで効果が得られるものではありません。レッスンの特性を理解し、自分自身も主体的に関わることで、その価値を最大限に引き出すことができます。
インストラクターの資格・経験を確認する

パーソナルレッスンでは、インストラクターの知識や経験がレッスンの質を大きく左右します。近年のピラティスブームでピラティススタジオが乱立していますが、有資格のインストラクターが指導するスタジオを選ぶことが重要です。そうした身体の構造や動きに関する理解がある指導者であれば、受講者の状態に合わせた安全で効果的なアプローチが可能になります。また、単にエクササイズを指示するだけでなく、「なぜこの動きを行うのか」「どこを意識するのか」といった説明があることで、受講者自身の理解も深まります。こうした積み重ねが、長期的な身体の変化につながっていきます。
費用・頻度・通いやすさを総合的に考える

パーソナルピラティスはグループレッスンと比べて費用が高くなる傾向がありますが、その分、内容の密度が高く、短時間でも質の高い運動が可能です。重要なのは、無理のない頻度で継続できるかどうかです。レッスンの効果を高めるためには、生活リズムや通いやすさも含めて検討することが欠かせません。継続できない環境では、どれだけ質の高いレッスンであっても十分な効果は得られにくくなります。
→ピラティススタジオの選び方ガイドはこちらのコラムで解説しています。
インストラクターとのコミュニケーション

パーソナルピラティスの大きな強みはインストラクターと密にコミュニケーションが取れる点にあります。身体の変化や違和感、レッスン中に感じたことを共有することで、内容はより自分に合ったものへと調整されていきます。また、自分の身体について質問し、理解を深めることは、レッスン外の時間にも意識を活かすための重要な要素です。こうした双方向のやり取りを重ねることで、パーソナルレッスンの価値はさらに高まります。
まとめ
パーソナルピラティスは、一人ひとりの身体や目的に最も寄り添うことのできるレッスン形態です。インストラクターによるきめ細かなサポートのもと、姿勢改善や体幹強化、ボディラインの調整、不調予防などを効率よく目指すことができます。自分のライフスタイルや目標に合った形で、パーソナル(プライベート)レッスンを取り入れることが、無理なく身体と向き合い続けるための大きな一歩となるでしょう。







